2012年4月11日水曜日

人工衛星」打ち上げにかこつけて石垣島に配備されたPAC3の実態


「脱原発かわさき市民」の仲間の谷田部さんが、西表島から石垣島に配置されたPAC3の様子を撮影してくれました。矢田部さんによると、「本島、宮古、与那国は抗議行動をしましたが、残念なことに石垣の『平和団体』は一切の抗議行動を『自粛 』しています」ということです。原発も同じですが、まさに現地の当事者は発言できないということのようです。PAC3は首都圏にも「ミサイル」の破片を撃墜するために設置するそうですが、そもそもそんな応撃が可能なのでしょうか?

アメリカはそもそも北朝鮮は「人工衛星」を発射することをかなり前から知っていたそうです(下記の、マコーマックの論文より)。間もなく、ミサイルの軌道か人工衛星の軌道か明らかになるでしょう。とにかくどこの国の公表であっても一次的に信用しないことです。自分でしっかり考えて判断するしかありません。しかし「ミサイル」であれ、「人工衛星」であれ、破片物の落下が危険というのは笑止千万。沖縄の米軍の基地の危険性の方がはるかに高いものであることは知っておいた方がいいと思います。

北朝鮮の「人工衛星」についてはブログに記しました。「北朝鮮の「人工衛星」発射予告についてー反対すると「非国民」になるんですか?」(3月11日)
http://www.oklos-che.com/2012/03/blog-post_31.html

また今日知ったところでは、オーストラリアの北朝鮮問題の専門家であるガバン・マコーマックが、北朝鮮衛星発射にあたり、論考を発表しています-朝鮮半島の問題を歴史的にとらえる必要性 Gavan McCormack: "North Korea's 100th – To Celebrate or To Surrender?" Japanese version

大変まっとうなコメントだと思います。以下、彼の意見を紹介します。
“北朝鮮の核問題”….というまさにその言葉が、重要な問いをはぐらかしているのである。「非論理的で攻撃的で、核に執着していて危険なのは北朝鮮であり、かたや倫理的で、世界に対する責任感を背負って北朝鮮の異常行為に対応しているのは米国」という想定に立っているからだ。


「国際社会」(米国とその同盟国を指す)が北朝鮮の首を絞め、強制的に服従させることに集中すればするほど北朝鮮政府は防備を固めるだろう。


北朝鮮の核兵器計画を懸念するなら、北朝鮮の安全保障について真の国際的な保証を行うべく交渉をし、米国の核の脅威を除去すべきである。

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人工衛星」打ち上げにかこつけて石垣島に配備されたPAC3。  矢田部

一昨日撮影した映像をアップしました。 PAC3を配置し部隊が野営している新港地先には立ち入りできませんでしたので離島フェリー船上から撮影しました。 今こちらでは連日防災無線のテストと称して「北朝鮮のミサイルが云々 」と放送あたかも北のミサイルが落ちて来るかのごとく、危機感を煽っています。 本島、宮古、与那国は抗議行動をしましたが、残念なことに石垣の「平和団体」は一切の抗議行動を「自粛 」しています。

2012 0408 石垣島に配備されたPAC3
http://youtu.be/3FS7UkMT-pM

「 人工衛星」打ち上げにかこつけて石垣島に配備されたPAC3。
八重山への配備を狙っていた自衛隊にとっては千歳一隅のチャンス!

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