2011年9月19日月曜日

9・11さようなら原発1000万人アクションに参加して


9・19東京明治公園で行われた9・19デモは、ある意味で3・11以降の最大のデモであったことは間違いありません。主催者発表で6万人、警察発表で2万人ということでしたが、私たちの実感としては5万人は集まったと思います。「原発体制を問うキリスト者ネットワーク」のメンバーにも会いました。40年以上も前の大学の後輩に会ったのも驚きです。うれしい再開でした。

それでも明治公園には入りきれないくらいの人が集まりました。ずっと続くデモの列を見ていると大阪釜ヶ崎をはじめ、福島や他の地方からの人たちを含めて、参加者はとても多かったのですが、それでも5万人だとすれば、どうして数十万人のデモにならなかったのでしょうか。もっと多くの人が参加して、東京をマヒするくらいの脱原発のデモをしたいものです。

呼びかけ人である鎌田慧、大江健三郎、落合恵子、内橋克人、澤地久枝と、反原発の発言でプロダクションを辞めざるをえなくなった、山本太郎などが公園に設置された臨時ステージでスピーチをするのですが、よく聞こえず、ゲストのドイツの代表のスピーチがダントツによく聞こえました。あれは発生訓練を受けているからなのでしょうか。或いは話し言葉で人に訴えるということに慣れているからでしょうか、数十万人デモを実現してきた自信からくるものなのでしょうか。

山本太郎は、今命が危ない、マスコミも政治家も命よりお金に目がくらんでいる、しかし自分もすべての人も生き延びなければということを強調したのですが、デモも署名活動もあまり意味がない、河野太郎の話を聞いたが、地元の議員の事務所に行きプレッシャーをかけるのが一番有効とはなしたのには、ああこんなものかと大きな失望を感じました。

どんな理由があるのかわかりませんが、今この状況でどうして数十万人のデモにしかならないのでしょうか。東京でのデモは一般的な日本国民の危機意識のなさの反映なのでしょうか、原発は危険だとわかってはいるが、それでもどうしようもないとあきらめているのでしょうか。そうだとすればあまりにさみしい限りです。孫正義や坂本龍一など、脱原発や自然エネルギーを唱えるひとを総動員したデモを是非、実現したいものです。ドイツでは15万人、20万人規模のデモができたので、脱原発を決めざるをえなくなったのではなかったのでしょうか。そうだとすれば、被爆国、原発事故の当事者である日本でのデモがこの様子だというのは、今後の運動について真剣に考えなおす必要に迫られているように感じました。

これは政府や原発ムラ(マフィヤ)の宣伝が効いているからということで済む問題ではないでしょう。このままでは再稼働を強行されてしましそうな悪い予感がします。日本で再稼働を止めることができなければ、アジアで原発を反対している人たちに、決定的なダメージを与えかねません。フクシマ事故があった日本でさえ、安全ということで再稼働を始めたのだから、というようにならないでしょうか。

ヒロシマ・ナガサキ・フクシマを経験した日本からこそ、世界に脱原発のメッセージを伝えていかなければならないはずなのです。

1 件のコメント:

  1. チーム「LOVE JAPAN」総裁 Mr.クリスチャン2011年9月21日 12:38

    崔君、元気ですか!

    反原発デモ、参加者数万人ですか。小ぢんまりと行われたようですね。まあ、そんなもんでしょう。
    署名活動やっても、反原発には多くの人が、あまり賛成ではなかったでしょ?

    崔君が疑問を持たれているようなので、デモの参加者が少ない件に関して、何故だか、教えましょうか?それが、同じ教会に通う先輩クリスチャンとしての私の役目だと思いますから。
    省エネには限界があるんですよ。オフィスで汗かきながら仕事したら、辛いですよ。女性は化粧も落ちるしね。男だって汗かくし。
    ドイツは外国から電力を輸入するってこともできるけど。島国日本じゃ、そんなことできっこない。ドイツと一緒に日本の発電事情を論じるのも、かなり無理があると思います。
    そんなことから、多くの一般市民の心の中は原発再稼動を願っているわけですから、デモに参加する人も、それなりの数にしかならないわけです。
    疑問は解けたかな?

    人間は生きていく上でライフラインは必要です。電気ガス水道。これらライフラインの安定した供給は大切なことだと思いますが、崔君はその点をどう考えているんでしょうね。
    あまり考えていないとしたら、少し考えたほうがいいかもね。でないと、デモの参加者は増えないでしょう。
    お考えをお聞かせください。

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