2011年8月16日火曜日

「イエスとともに生きる祈り」ー清水靖子さんの詩のご紹介

8月14日、聖公会の横浜聖アンドレ教会で清水靖子シスターの講演がありました。私は数名の方からお誘いをうけたのですが、彼女があの「原子力発電は”温暖化”防止の切り札でない!」という日本カトリック正義と平和協議会のリーフレット作成に関わった方だと伺っていたので、どうしてもお会いいしたいという一念で、彼女の講演を聴き、その後しばしお話を伺う機会を得ました。

講演は1時間ほどでしたが、パワーポイントを使用しながらゆっくりとした話し方で、年配の方が多い聴衆に対してじっくりとかみ砕くような説明をされていました。1枚1枚の画面は簡潔に書かれていて、地震と発生地と原発の所在地などが一目でわかるようになっていました。集会に参加された方は原発はなくさなければならないとみなさん、強く感じられたと思います。やはりこのように個教会、できれば地域社会で原発の学習会をやることが重要だと痛感いたしました。

いただいた資料の一番最初のところには、「3・11の出来事は、わたしたちの価値観と生き方を変えた。」「今までの価値観では、未来をつくれない。歴史の転換点にある私たち。」と書かれていました。またそこに「清水靖子作成「イエスとともに生きる祈り」」がありましたので、ご本人の承諾を得たうえでみなさんにご紹介いたします。

崔 勝久

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「イエスとともに生きる祈り」 清水靖子

3・11以後、私たちは
絶望と傷心と癒されぬ心の傷を負って生きています。

その悲しみのなかで、復活されたイエスは、私たちにイエスの霊の
促しを与えておられる。その霊の息吹、聖霊の風に吹かれて、
生きましょう。

悪霊と対決して人々を、
  解放したイエスは、レギオンという名まえの悪霊を追い出した。
  レギオンとは軍隊(集団として人々を死に赴かせるもの)
  その悪霊から人々を解放したイエス。

悲しみから、希望へと人々を解放したイエス。
疲れた人には、かぎりない泉となったイエス。

金儲けのための組織化された神殿での利権組織や、御用学者や、御用
宗教指導者に徹底的に怒り、対決し、そして死んで行ったイエス。

絶望している弟子に、エンマウスの道々で、
希望に向かって心を燃やさせたイエス。

イエスは弟子を派遣した。そのとき”狼の中に羊を送りこむようなもの
””羊の衣を纏った狼に気をつけなさい”といことばを添えた。
  イエスの弟子として生きることは、烏合の衆としていきるのでは
  なく、先が読めない道へチャレンジしていくこと。

私たちの信仰宣言は、そのイエスの神とともに生きること。
イエスとともに解放を生きること。

同時に神は、森羅万象と共に、生きとし生けるもののなかに、受肉
された神。苦しむものと、ともに苦しんでおられる”脆い神”。

汚染された大地と意味と生きとし生きるもののなかで、苦しんで
おられる脆い神、イエスの神・・。

私たちを拘束している膨大な不正義のシステムから、
私たちの暮らしと社会と大地を解放するために。
イエスよ。私たちに力をあたえてください。

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