2011年2月20日日曜日

3月27日(日)の明​治大学でのシンポジュ​ームの案内

明治大学でのシンポジュームの案内のチラシをお送りします。みなさんのグループや職場などでご案内いただければ幸いです。

朴鐘碩と私の発題と、東京外大の岩崎稔さんのコメントに基づいて質疑応答が予定されています。

「多文化共生」を批判する私たちの考えや行動には違った意見をお持ちの方も多いと思います。是非参加してくださり、議論をしませんか。私たちの目的は、意見は違っても一緒にできることは行動に移して協働しあうことですから。

よろしくお願いします。

崔 勝久
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◇◇◇ 明治大学大学院文学研究科 文化継承学Ⅱ主催 2010年度国際シンポジウム ◇◇◇

1970年「日立就職差別闘争」がもたらしたもの
~開かれた地域社会と真の「共闘」を求めて~


講演者:
朴 鐘碩氏(日立就職差別裁判元原告、日立製作所社員、「外国人の差別を許すな・川崎連絡会議」事務局長)

崔 勝久氏(RAIK(在日韓国人問題研究所)元主事、青丘社元理事、「新しい川崎をつくる市民の会」事務局長)

コメンテーター:
岩崎 稔氏
(東京外国語大学教授。哲学、政治思想、カルチュラル・スタディーズ)

日時:2011年3月 27日( 日) 14時~
場所:明治大学 リバティータワー 8階 1083教室


【内容】
現在、学生や労働者たちは戦後最大の就職氷河期という切実な問題に直面し、不安にさらされています。

雇用とは個人の生活そのものに関わる最も重大な問題のひとつですが、就職難はより「周縁化」された人びとに一層深刻な影響をおよぼすことになります。特に日本社会は、国籍を理由に、戦後一貫して在日朝鮮人に門戸を閉ざしてきました。

そのような就職をめぐる日本社会のタブーに対し、かつて一人の在日朝鮮人二世の青年が企業と日本社会に向けて疑義を提した「事件」がありました。1970年に就職採用の取り消しを在日朝鮮人差別であるとして提起したこの裁判闘争は、被告企業である日立製作所の名を冠して、一般に「日立就職差別闘争」と呼ばれています。

裁判は、4年後原告の完全勝訴というかたちで幕を閉じますが、このたたかいは日本人と「在日」市民が共同で取り組んだ画期的なものでした。日立闘争の「勝利」後、裁判をはじめとする支援運動に取り組んできた人たちは、今度は開かれた地域社会や職場を求めて、「日立闘争」の経験をより深化させる試みを続けることになります。

今回は、日立闘争元原告で裁判後日立に就職し、今年定年を迎えられる朴鐘碩氏と、彼と一緒に歩んでこられた崔勝久氏の両氏をお迎えし、当時の時代背景の下「闘争」をとおして彼らが求めたものは何だったのか、そしてその後のお二人のそれぞれの取り組みを、当時の映像を交えて紹介して頂きます。

「多文化共生」があらゆる分野で語られる現在、日本人と在日外国人との真の「共闘」、「課題」は何なのかを考えてみたいと思います。一人でも多くの方の参加をお待ちしています。

【連絡先】 本庄十喜 (明治大学大学院文学研究科所属、明治大学文学部助手)
090-9828-1172、tokitoku10@gmail.com

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