2010年8月18日水曜日

日立製作所労働組合で「(被)選挙権」は付与されているけれど・・・朴鐘碩

「外国人への差別を許すな・川崎連絡会議」のHPの掲示板(コミュニケーションの項)に朴鐘碩が、「日立製作所労働組合で「(被)選挙権」は付与されているけれど・・・」というタイトルで、日立の組合の実態を記しています。
http://homepage3.nifty.com/hrv/krk/index2.html

労使一体の元、組合の執行委員を選ぶ選挙においても、対立候補はおらず、「組合活動の主軸である春闘議案」さえ、その内容を組合員が質問することも職場で討議することもないそうです。
「私が驚いたのは、日立製作所本社支部の役員候補者の公報である。候補者の所信はなく所属と氏名のみが記載されていた。組合員は何を基に(不)信任投票するのか?」

そんな環境にあって、朴鐘碩は今年の6月25日に、「私は職場の皆さんに励まされ、2000年から執行委員長に立候補し6度目の挑戦」し、投票者総数1219名の内、148名の得票を得たとあります。彼の職場での奮闘ぶりが目に浮かぶようです。

「韓日併合・朝鮮半島植民地化から100年になる。日立就職差別裁判から40年。私は、「民族の主体性」を問われた。「裁判は同化に繋がる」と批判された。(民族)差別・抑圧を糾弾し、問いかけた。それを作り出している日本社会の問題・戦争責任を追及した。同時に自分はどう生きるべきなのか、問い続けた。日立闘争は、「同化」に繋がったのか。「民族」を求める以前に人間らしくどう生きるか、悩んだ。多国籍企業日立で働く労働者の問題と民族差別は深く絡んでいる。」

来年、朴鐘碩は日立を勤めあげ定年を迎えます。彼が起こした裁判闘争の歴史的な意味を、彼の還暦と定年を多くのいろんな立場の人と一緒に祝す集いを持ってしっかりと考え、確認し、今後歩むべき方向性を模索できればと私個人は思っているのですが、みなさんはいかがでしょうか?

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