2009年10月19日月曜日

選挙って、わかりませんね


今日の神奈川新聞は、阿部現市長と、民主若手の福田さんの横一線と伝えています。共産の岡本さんと、自民の原さんは「伸びず」で、苦戦を強いられています。
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しかし奇妙なことに、世論調査では、「福祉の充実」(49.5%)、「子育て支援策」(37.1%)とあり、両方で、86.6%にも及びます。地下鉄はわずか、10.7%の7位の下位です。それなのに、「福祉」では誰よりも具体案をだし、自公民によって支えられてきた阿部市政をはっきりと批判する立場にある岡本さんがなぜ、延びないで最下位にいるのでしょうか?
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岡本さんの見識の深さと、二回目に賭ける決意の強さがわかるが故に、残念ですね。私はこれは選挙戦の戦略の過ちとみます。6か月先行して立候補したのに、労組と共産党市議のシンパへの働きかけを最重視した戦略です。確実にということも言えますが、しかしそれでは勝てないということは私は強く感じていました。ご本人に進言したこともあります。
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「福祉の充実を前面に掲げる岡本氏は、共産党支持層の約6割を固めたが、無党派支持層以外からの支持がほとんど得られていない」。共産党支持層を6割から100%にしても、勝てないのです。岡本さんのカリスマ性のなさ、などを挙げる人もいるようですが、これは誤りです。戦略はそれを作る人、団体の体質から必然的に生まれるものです。ここにメスを入れない限り、新たな戦略はつくれません。
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6か月の空白、私はここに岡本選対の決定的な過ちを見ます。一般市民の動向、勝手連的な市民の自然発生的な動き、これを察知し、指導・管理するのでなく、対等な立場で、福祉にターゲットを絞った戦略で市民との対話を続けていたならば、私は今回は勝つ可能性があったとみるのです。
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しかしまだ6割が態度未定だそうです。後1週間、鳩山や岡田といった民主の有名人が続々とつめかけてくるなかで、岡本さんが埋没せず、福祉の充実を願う市民の心をとらえてくれることを願うばかりです。

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