2009年9月25日金曜日

福田紀彦、民主党推薦市長選候補者との面談、印象

福田紀彦、民主党推薦市長選候補者との面談

今晩、福田氏の超多忙なスケジュールの中から、約40分の時間を割いてもらいました。 話した内容は、

1.「従軍慰安婦問題」や南京事件を否定し、日本の賛美に終わるような他の民主党の議員との違いを明確にしてほしい(阿部は問題だが、福田氏がそのような「右翼」的な議員と同じだから、それだと選挙は棄権するか、むしろ阿部の方がましという逆キャンペーンが張られている現況を説明する)。
2.横浜の教科書採択(自由社)をどう思うのか、川崎でも同じことをするのか。
3.川崎の「国籍条項」の問題と、阿部の「準会員発言」をどのように思うのか。
4.南高校の問題についてはどう思うのか。
5.15日の「ストップ・ザ・阿部三選」集会への参加の要請。

氏はまだ若く(30代後半か)、高校からアメリカで学んだらしく、人の話はじっくりと聞き、自分の知らないことは知っている振りをすることなく、率直な意見交換ができる人物とみました。一番心配した、巷間言われている「右翼」ではないと判断しました。どちらかというと、リベラルな考えの持ち主なのでしょう。極端な主張、例えば、南京事件はなかったとか、「従軍慰安婦問題」はすべて軍がやらせたというような考え、主張は受け入れられないと話していました。

しかし、アメリカのケネディの影響で国を愛することを強調し、右だ左だとレッテル貼りをすることはよくない、歴史観で市政の在り方を論じることはできない、検定教科書のうちどれを使うかは、彼が目指す「コミュニティ学校」で自由に選択させるべき、などと状況を踏まえてその真っ只中で自分の考えを述べるというのではなく、一般的な(特にアメリカで見聞きしたような)意見に終始していたので、今後、選挙運動の中で、自分の具体的な態度・意見を明確にすることを求められるようになるでしょう。

「国籍条項」の問題や、「準会員」発言の問題は全く知らなかったようです。まあ、川崎市選出の県議であっても知らないことは仕方がなく、恥ずかしくもなく、今後勉強して知って正しい判断をしてくれればわけです。私たちの『日本における多文化共生とは何か』を贈呈しました。上野千鶴子さんのことは全く知らなかったようで、まあ、それ自体は何ら恥じることではないのですが、さすが黙っているわけにはいかず、福田さんはあまり本を読まないタイプですね、と言いました。

南高校の件では時間もなく、住民の不安の解消のためには行政と住民とで合同調査をすること、跡地をどう活かすのかについては住民も参加して論議・決定するようにすること、 この2点をしっかりと考えておいてほしいと言っておきました。氏は、南高校の状況は県の行政からの説明からしか聞いていないようです。しかし、住民の不安の解消や施設建設に住民が参加することは、何がなんでもわかるでしょう。そう願いたいですね。

今後、10月5日と15日、市長選候補者を呼んでの討論会の場が設定されているので、福田氏も自分の立場や主張を明確にしていくものと思われます。

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