2009年2月17日火曜日

「川崎南高校を活かす会」の闘いの意味について

みなさんへ

以下、渡辺さんから今日、会の状況をお聞きし、HPからの記事を転送いたします。新聞では、川崎市議会が「県の手抜き調査を糾弾!工事停止へ!」という内容で報道されたのですが、実際は川崎市
環境局は一切、動かないとのことです。そのため渡辺さんはさらに市議会への働きかけを強めたいとのことでした。

阿部市長が県立南高校跡地の売却先をUR(都市公団と地域公団(地方都市開発整備部門)がひとつになり、「独立行政法人都市再生機構」=URとなったもの)にするようにと神奈川県知事に書簡を送り、知事は跡地の売却のために校舎の解体を命じたところ、その工事の過程でアスベストが飛散し、渡辺さんたちは解体工事の差し止めを求めています。

詳しくは下記のHPをご覧ください。
渡辺さんたちは、校舎をそのまま残し、地域に必要なたとえば保育園とか老人ホームなどに活用することを主張しているのですが、URは大手ディベロッパへの転売によって莫大な利益を得るように計画されています。大手ディベロッパは大型ショッピングセンター建設を予定しているようです。現在、「南高校」の隣にはエスパーという大型ショッピングセンターが既に存在していて、その隣に同じようなものが作られることによって近隣の中小店舗はビジネスができなくなることになるでしょう。

これは川崎をどのような街にしていくのかという根本的な考え方が問われる問題です。URに売却する前に、川崎市は都市計画の変更によってそのプロジェクトがスムーズにいくようにしました。「南高校」跡地には病院や老人ホーム、保育園はできないようにしたのです。ゲームセンターなどは許可する条例の付則まで作っています。これによって実際的には大型ショッピングセンターしかできないようにしてしまっているのです。

アスベストの飛散の事実を市議会は認めたのですが、実際に解体工事を中止させるのかは予断を許しません。校舎の解体を進め、すぐにでも神奈川県はURと土地の売買契約をしたがっているのです。

市側は地域商店街のヒアリングは終えた、反対している人はごく一部と宣伝していますが、すべては形式的に、自分たちの計画を正当化するために、多くの住民の知らない間になされています。

従って私たちは渡辺さんたちの闘いを全面的に支持し、まずこのプロジェクトそのものを白紙撤回させ、「南高校」跡地はどのように活用するのかに関して、改めて地域住民の意見を聴くことから始めなければならないと考えます。このように住民の意向を無視して(一部の賛同者の声を取り上げる形で)、
物事を進めているということそのもの、そして住民の反対の意見は一切聞こうとしないところに、私は「地域自治」の崩壊を見るのです。新たに、住民が中心
になって自ら考え、決めていく新たな制度が乞われる所以です。

この「南高校」と同じように問題されるべきプロジェクトは地下鉄建設です。
皆さんのご理解とご協力をお願いします。

崔 勝久



「川崎南高を活かそう会」 事務局 渡辺治 http://www.owat.net/rinkaibu-mirai/

川崎市議会が県の手抜き調査を糾弾!                
工事停止へ!      
県のずさんな事前調査にアスベストの飛散を心配した地元住民が市議会に陳情を出し、それを受けた川崎市議会(環境委員会)が現地視察を行なった上で2月13日に委員会にて立ち入り調査等を行なってきた川崎市環境局から状況を聞き、県の調査に不備があった事を確認し、川崎市として独自に抜き打ち調査を行なう事を決めました。またその調査が終了し周辺住民への説明が完了するまで工事を中止する様、県に求める事を全会一致で決定しました!

0 件のコメント:

コメントを投稿