2021年1月21日木曜日

相撲界における「国籍」

相撲界の「指導的立場に立つ親方は日本人のみ、というのはまさに外国人差別です。」しかしこれまでそれは差別とは認識されず、相撲界の「しきたり」とされ、当然視されてきました。 だから外国人の相撲取りは親方になるのに、当然のこととして日本籍を取得してきました。そうしないと親方になれないからです。今もそうです。おそらくこれからも外国籍のままで親方になろうとする人は現れないように思います。日本人でないと「年寄名跡」を継げない相撲界の制度を差別制度と認識しているひとはほぼいないと思います。

この点、ボクシング界は違います。この業界のオーナーや選手には在日が多くいます。もちろん、それを告知する人は例外ですが、過去、多く存在しています。私の父も戦前からフィリピン人の天才ボクサーを抱えたオーナーでした。その名も「オールボクシングクラブ」で、そのフィリピン選手は「ベビー・ゴステロ」という本名でした(『拳の漂流―「神様」と呼ばれた男ベビー・ゴステロの生涯 』(角川))。関心のある方はご一読ください。

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