さいたま市一転、朝鮮学校にもマスク配布へ
新型コロナウイルスの感染対策で、さいたま市が埼玉朝鮮初中級学校の幼稚部(同市大宮区)を備蓄マスクの配布対象外にしたとして、同校から抗議を受けた問題で、市は13日、一転してマスクを配布することを発表した。
当然でしょう!
社会民主党新潟県連合の渡辺さんから送られてきた、朝鮮初中級学校幼稚部へのマスク配布を除外したさいたま市を批判する要請書を公開します。
さいたま市はマスクを直ちに朝鮮初中級学校幼稚部の職員にも配布されたい
新型コロナウイルスの影響でマスク入手が困難になる中で、報道によれば、さいたま市
は3月9日に、放課後児童クラブや保育所など子どもを預かっている公立・民間施設の職
員用にマスク約9万3千枚の配布を始められた。今月中旬には高齢者施設などにも対象を
広げ、計約18万枚を配布されるということだ。認可保育所や認定こども園など規模の大
きい施設には110枚、認可外保育所や事業所内保育所には50枚配布される。時宜をと
らえた素晴らしい取り組みであり、敬意を表するものである。
ところが、これも報道によれば、マスクの配布対象から埼玉朝鮮初中級学校の幼稚部が
除外されていることが分かった。11日には、学校関係者や保護者ら約20人が市役所を
訪れ、配布の対象とするよう求めた。9日からのマスク配布を報道で知った埼玉朝鮮初中
級学校幼稚部の朴園長の問い合わせに対し、市からは「各種学校は社会民主党新潟県連合という旨の説明を受けたとされている。
この報道が事実とすれば、せっかくの善行が台無しになってしまう。朝鮮学校はそもそ
も1945年の日本の敗戦後に、それまでは帝国臣民であった朝鮮人が一転外国人とされ
、国籍を朝鮮民主主義人民共和国とするか、大韓民国とするか、あるいは日本へ帰化する
かの選択を迫られる中で、朝鮮民族教育を子どもたちに施したいという民族的願いから作
られた歴史ある民族教育の場である。1910年から36年間続いた日本による朝鮮植民
地化によって国内に現在も在日朝鮮人が存在しているのであり、在日朝鮮人にとって朝鮮
学校は民族教育を必要としている人たちにとって大切な学校である。そのような学校が各
種学校扱いをされていることをはじめとして、昨今の朝鮮民主主義人民共和国との関係悪
化を受けて、自治体からの補助金のカットや高校授業料無償化からの排除など、朝鮮学校
への差別的扱いが公然化してきている。
今回のマスク配布対象からの除外も、このような差別的扱いの一環と言えるのではない
か。しかも、コロナウイルスの感染からどう身を守るかに日本に住む市民がみな日夜苦慮
している最中に、この差別的扱いは許されない。各種学校は市の管轄ではないとされてい
るが、事業所内保育所も市の管轄ではないだろう。朝鮮学校の歴史的位置づけや、日本社
会の中に多様性をもたらしてくれているその役割の大きさに鑑みたとき、排除の論理は許
されるべきではない。ましてや、差別根絶を目標としている行政が自ら差別を行ってはな
らない。一刻も早く、埼玉朝鮮初中級学校幼稚部の職員に対しマスクを配布されるよう強
く要請する。
2020年3月13日
社会民主党新潟県連合
代表 小山 芳元
さいたま市
市長 清水 勇人 様
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