2019年9月6日金曜日

近藤誠をめぐるFBでの論争


私がFBで近藤誠について触れただけで、ずいぶんと批判が寄せられました。私自身が彼を擁護する気もなければその必要もありません。しかし私は自分の前立腺がんのマーカーであるPSA検査で危険水域の100倍もの高い数値がでたため、そのような数値がどうして出たのか、その高い数値は何を意味するのか自分で考え抜き、最終的に近藤誠の意見を聞こうとして面談(診断)を申し込みました。以下、私のブログでそのことに触れました。


いただいたさまざまな批判とそれに対する私の反論を匿名で公開します。

また近藤誠に触れたFB投稿に対する批判的な意見もお名前を秘して参考までに公開します。中年の男性であれば、だれもが頻尿に困ったり、癌のことを気にするようになります。私の判断はあくまでも私個人のものですが参考にしていただければ幸いです。崔勝久

既成の癌治療を批判してきた近藤誠さんとの対面
http://oklos-che.blogspot.com/2019/09/blog-post.html
今日、「がんもどき」という概念を提示して、これまでの日本のがん手術の主流であった早期発見、早期治療ということで特に、乳がんの場合、女性の乳房を全摘に削除してきたことに対して否を言い乳房保全を主張し続けてきた近藤誠さんのクリニックを訪問しました。
そして私の前立腺がんを予測させるPSA数値にかかわらず、静観することを提案してくれました。私の望む治療法です
以下、私のFBへの投稿に対して3名の方が意見を寄せられました。Seungkoo Choiは私(崔勝久)の韓国語での表記です。ご本人許可を得ていないので、それぞれ、アルファベットでAOさん、CGさん、ATさん(女性と思われる)と表記させていただきました。

AO 近藤誠、冗談じゃない。

Seungkoo Choi AOさん、そうですか、彼、嫌われ者ですから。彼の本を10冊ほど読みました。医学会でこっぴどく非難されるのですが、今日、その話が面白かったと伝えました。自分の信念を科学と論理で武装して一人で闘う姿、私は嫌いではありません

o     AO 近藤氏を信用して死んでしまった患者やその家族、しゃれになりませんよ。「面白い」とか無責任過ぎる。

CG 私の友人にも近藤誠の支持者がいますが、がんとがんもどき論には医学界から激しい批判の声が出ています。私は近藤誠理論には与しません。医者や製薬会社をもうけさせるための過剰な治療は戒めるべきですが、かといって何の治療もせずにがんを放置するのは極めて危険だと思います

o     AO Choiさんには甚だ失礼覚悟で申し上げますが、近藤氏の本や理論を面白いと言うのは百田尚樹の本を面白いと言うのと同じ程度に「世間に悪影響を及ぼす」と思います
Seungkoo Choi CGさん、 「なんの治療もせず癌を放置する」という近藤の発言はその言葉だけでなく、彼の主張する根拠が重要です。単に近藤誠を支持する、支持しないでなく、自分で考えることを彼は要求しているのです

o     Seungkoo Choi これはAOさんへの私の意見でもあります。近藤誠の言葉だけを取り上げて支持、反対、あるいはおもしろいかどうかを言い合うのは意味がありません。私は専門用語でわからない点がありますが、近藤の本を10冊以上読んで、既存の病院で言われる治療の実態(手術、抗がん剤の投下、放射線治療)をまずしっかりと把握すべきだと思うのです。そのとき、彼が「放置」という意見の意味が分かると思います。もし望むなら、鄭剛憲さん、青木さんと議論を進めたいですね。私には30年前の妻の乳がん手術のときに出された転移を防ぐためにだされたという投薬について、その薬自身が日本でしか使われていないという事実を近藤誠の本から知りました。私は無知だったのです。悔いても悔いきれない経験をしました。 
o                                             この数週間で私は頻尿が気になりホームドクターかNPA検査を受け、危険値の百倍の数値がでました。そのとき、どういう判断をすべきか考えてきましたが、排尿に困るとか、他の器官に異常があるとか(実感として)、という症状がでるまで、様子を見守るというのは私自身が下した結論です。それが独善的であってはいけないので最終的に近藤誠の意見を聞こうと思いました。そして彼もまた同じ意見でした。百田尚樹と同一視するというのは、近藤の研究と仮説(がんもどき)論の真意を理解されていないと思います。患者の立場からだされた彼の仮設の裏にある、彼の熱い思いを彼の後書きなどの行間から感じます。   

o                            

o     あくまでもどれほど科学的に、論理的に考え抜くのかが重要です。治療が統計的に延命につながらないという事実をまず受け止める必要があります。PSAで癌の所在がほぼ確定されたとき、それ以上、検査を受ける必要があるのか、それが私がホームドクターが驚き予約してくれた国立癌研の診断を不要と考えキャンセルした理由です。私は決して近藤誠の信奉者ではありありません。論理と思考においてそれ以上のものがあれば私はそれを支持します。


Seungkoo Choi CGさん、 CGさんの(近藤誠を)支持しない根拠を知らせてください。周りに激しい近藤誠に対する批判、反発があるということは支持しない根拠になりません。近藤を内在的に批判する必要があるのです。近藤批判の本も読みましたが、まともな論理,思考ではなく、感情的な反発が優先されている場合が圧倒的です。彼のスキャンダルについても知っていますが、それは彼の過ちであって、主張の誤りではありません

o     AT(女性)お年寄りの癌は進行しない。癌もどきの治療はしない方が長命である、という近藤先生の主張は統計に基づいた事実です。今は何もせず状態をただ観察するというのは正しい判断だと思います。お大切にされてください
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o    Seungkoo Choi ATさん ありがとうございます。

o    Seungkoo Choi AOさん、 近藤誠を信じて死んでしまった人というのは、治療(全摘切除手術、抗がん剤投入、放射線治療)をすれば癌は治ったのでしょうか?本物の癌であればいかなる手当(手術など)をしても延命できるという統計的、実証的な証拠はないのですよ。個人的にはそういう人もいるでしょう。しかし手当をしたからこそ早く亡くなる患者もおり、ですから統計的な証明が不可避です。腸閉塞その他の外科的な措置をとらなければならないときにも放置せよと近藤誠は言っていません。青木さんは彼のどのような本をご自分でお読みになり、自分で考え、近藤誠が「世間に悪影響を及ぼす」と判断されたのでしょうか。ぜひ、教えてください。私にとっては切実な問題です。                                     
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o     前立腺の癌を調べるといっても、PSAでは癌の可能性、存在を明らかにするだけで、実際は陰嚢の裏から12本の針で前立腺の細胞を取り出し、検査するという手順になります。PSAでは足りなくてそのような痛い「生研」をしても、癌が見つかったから切除しましょうというのでは、その癌が転移しないことも多く(PSA発見された癌の98-99%は転移しない)、患者の立場というより、医者の「標準治療」という一定のルールに従うということにほかならないと思います。    
o                                             30年前、妻は乳がんでハルステッドといって乳房をえぐるかのような仕方で摘出されました。それが当時の標準手術だったのです。しかし欧米ではすでにその手術方法はとっていないということを近藤誠の本で後で知りました。私が無知だったのです。だから私は世界の治療方法を知り、納得できる治療を自分で最終選択します。今回の「放置治療」も近藤誠の考え抜かれた学問的、論理的な思考過程を参考にして下したものです。まずAOさんの近藤批判の内容をお知らせください。
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