新年のご挨拶
みなさん、明けましておめでとうございます。
今年はいつもよりもっと嫌な予感がします。その暗い時代であるからこそ、日本社会の抱える問題の本質は何かをしっかりと見極め、希望を失わず歩みたいと願います。本年もよろしくお願いします。
A)私の注目する世界情勢
1)トランプ政権の軍人のトップは北朝鮮(共和国)攻撃は30%と公言しました。それはトランプのいつでも攻撃できる準備は整ったという言葉を受けたものでしょう。一方、金正恩は祖国を守るために直接核武器をミサイルに乗せて米本土を攻撃する準備を急いでおり、その場合、米軍が駐留する韓国と日本が標的になるのは間違いありません。根本的な問題は朝鮮戦争を終結させる平和条約締結を求める北朝鮮側の要求を拒んできたアメリカにあるのですが、アメリカは対話を通しての包括的な解決でなく、武力による直接的な「解決」を実行しようとする時代になってきました。
2)安倍政権は違憲の安保法制を通過させ、いつでも米軍と行動を共にする体制を作り上げました。日本もまた「戦争をやることはすでに決まった。問題は、いつ、誰と、どのようなかたちでやることになるのかということです」(白井聡『偽りの戦後日本』)。
3)福島事故にも拘らず、政府は原発の再開を本格化しはじめています。勿論、原発輸出は経済界の要請で、現地でのインフラ開発と合わせて進められています。海外に進出した日本企業の保護のため軍隊派遣の準備も整いました(斎藤貴男 http://oklos-che.blogspot.jp/2017/11/blog-post.html)。
B)戦後の日米は新たな植民地主義と見なすべきです。
1)一部の限られた大国だけが核兵器を保有することを定めたNPT体制こそ、世界は一部の大国が世界を支配する、植民地なき新たな植民地主義の時代であることを示しています。
2)日本の戦前の植民地支配は清算されることなく、アメリカの支配の下で、経済界や官僚、天皇制をそのまま維持したまま、原爆体制を作り上げた新たな植民地主義の時代に突入してきたのです(カレル・ヴァン・ウェルフレン『人間を幸福にしない日本というシステム』)。
3)国内植民地主義によって、日本国内の地方の劣化、あらゆる差別抑圧の強化・蔓延、格差拡大が広がってます。
c)私自身の今年度の行動目標(アクションプラン)
1)植民地支配の清算の問題に関わり、植民地支配の犠牲者の救済と国際的な連帯運動の構築に努める。
①米政府の広島・長崎の原爆投下は犯罪であり、いかなる理由であれ原爆投下は許されないと訴える、被爆者による米国の謝罪と賠償を求める米国内での裁判を実現させる。
・4名の韓国人被爆者の他、国際連帯で米政府を訴える原告を見つけだす。
・国際的な弁護団体制及び原告支援の全世界的な運動を展開する準備を進める。
・米国の原爆投下を是認・正当化する、戦後のアメリカ中心の歴史観を払拭する運動を展開する。
②日本軍慰安婦の問題の究明と解決を目指す。
・韓両政府の慰安婦問題解決のための「合意」の内容と経過を明確にすることを両国政府に要求する。
・慰安婦少女像の受け入れを決定した米国サンフランシシコ市議会に対して大阪市は慰安婦を性奴隷とみなすことに反対して姉妹都市解消を決定したことに抗議し、大阪市の万博誘致を阻止する運動を全世界的に展開する。
③三菱重工、不二越などに対する、戦時「強制労働」賠償及び未払い賃金を求める闘争を支援し連帯する。
④日韓/韓日反核平和連帯の活性化を諮り、日韓及び海外との交流を通して講演会や様々な企画を具体化する。特に若い世代の活動を支援する。
2)原発メーカー訴訟の継続
①原発メーカーの責任を問う訴訟において原発の製造・運用・輸出そのものが違憲であると主張したことの意義、及び弁護団を解任してその訴訟を担った本人訴訟団の裁判闘争の意義、そして今後の国際連帯運動の展望を記した総括文を小冊子にして公表する。
②本人訴訟団の元事務局長2人を名誉毀損で訴え批判を封じるスラップ訴訟を起こした、原発メーカー訴訟団の共同弁護団長の島昭宏弁護士との裁判を闘い抜き勝利を目指す。
3)FBやツィター、ブログのSNSを通しての情報発信に力を入れさらなる充実を図る。
①戦後は新たな植民地主義であるという思想を実践を重ねながら深めていく。
②植民地主義批判、多文化共生(五族協和との同質性)批判、「当然の法理」を通しての日本社会の閉鎖性(植民地主義体質)批判、在日論(民族主体性論の打破)、地域活動論(ヘイトスピーチ批判)、国際連帯運動論(一国平和主義批判)などについての考察を深める。
③FBやツィター、ブログのSNSを通しての情報発信に力を入れる。内外のFBやブログ読者を訪問し対話を重ねる。
④ブログ「オクロス」の累計読者数60万人をめざす。http://oklos-che.blogspot.jp/
⑤ライフヒストリー(自己史)と実践から見えてきた地平についての新著の発行を目指す(タイトル、出版社は未定)。
0 件のコメント:
コメントを投稿