2016年12月26日月曜日

年末の緊急集会 in Fukuoka

趣旨:内容は前半、崔勝久さんからのお話で、すでに民衆の力で「革命的に」弾劾の決まった韓国の情勢(まだどう動くか目を離せませんが)の意味するところ、韓国社会にもたらす意味のみならず、特に私たち日韓反核平和連帯における意味、そしてそれにとどまらず日本社会にもたらす意味、私たちはそれを受けてどうすべきかを一緒に考えたいと思います。


後半は、日韓反核平和連帯が目指す原発輸出メーカーに対するBDS運動(不買・投資引き上げ・制裁運動)の先駆者であるパレスチナ・南アフリカからの経験者を招いてのワークショップを韓国ではソウル・大邱・釜山、日本では福岡・大阪・東京で開くことを目指して、福岡でのワークショップのための第1回の準備会をしたいと思います。


日時:12月28日 午後3ー6時
場所:福岡国際キリスト教会(福岡県福岡市中央区大名1-12-45)
主催:日韓反核平和連帯(代表 木村公一牧師)

     「韓国の「市民キャンドル革命」について考えるレジュメ                                                                  2016/12/28
                                     
                                        崔 勝久
                                     
1)韓国の「市民キャンドル革命」に対する日本の反応
①マスコミの報道
あ)パククネと崔順実との関係(スキャンラダラな取り上げ方)
 ・「韓国激震 パク・クネ大統領スキャンダルの実態に迫る」
    NHK国際報道 http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2016/10/1031.html
 ・「弾劾決議 パク大統領の去就は?」(ここに注目!)
      NHK解説委員室 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/258726.html
 ・弾劾決議、憲法裁判所の判断、特別検察官の捜査、崔順実・前大統領府首席秘書官の起訴等の解説
い)マスコミの評価
 ・元朝日新聞の特派員の発言、池上彰の発言
う)日本の市民の反応の紹介
 ・新左翼系の反応→連帯
②一般市民の反応→韓国社会の未熟さ
「大統領を辞めたらみんな罰を受けている」→韓国社会の未成熟さ
「カッとしやすい国民性」
「日本は民主主義が定着しているので、韓国のようなことが起こりえない」

2)「市民キャンドル革命」に対する韓国内の反応
①韓国の知識人
・「広場のろうそく、暮らしの現場で燃え上がってこそ」→「広場民主主義」から「現場民主主義」へ
 http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/26042.html
・「2008年 政治的主体を自覚、2016年 国家を変えるために立ち上がった」
 http://japan.hani.co.kr/arti/politics/26051.html
・韓国で聴いた知識人の発言(韓洪九教授その他の発言)
 「敗北の歴史を繰り返してはいけない」「南北問題は朝鮮半島だけで解決しない」
 韓国の近代史を知る重要性、『ボクの韓国現代史』(三一書房)
・ハンギョレ新聞より
@[寄稿]2008年 政治的主体を自覚、2016年 国家を変えるために立ち上がった

@[寄稿]広場のろうそく、暮らしの現場で燃え上がってこそ


②市民の反応
・私の知る韓国の牧師、教会の反応
・タクシーの運転手の発言

3)韓国の「市民キャンドル革命」といかに連帯すべきか
①韓国情勢の語りに潜む植民地主義
・「見えない植民地主義」の影響からの脱却という韓国の課題
 鄭百秀『コロニアリズムの超克ー韓国文化における脱植民地化への道程』(草風館 2007)
・南北分断の現実の大きさ
②日本社会の責任
あ)植民地支配の未清算(北朝鮮との国交)
い)被害者意識と加害者意識について
・戦争責任と福島事故との類似性
・在特会のヘイトスピーチをどの見るか→差別化、構造化された差別(「当然の法理」)
う)日韓/ 韓日反核平和連帯の目指すこと
・東京での「韓国市民キャンドル革命」についての10回の連続講義の計画
・在日の戦後70年初めての歴史変革に向けての政治参加について



                     日韓/韓日反核平和連帯 事務局長  崔 勝久
                    FB:https://www.facebook.com/che.kawasaki/
                    eMail: che.antinuke@gmail.com


(裏面)
参考資料:

(1)韓国の市民キャンドル革命に関連する私のブログに記した内容をまとめてみました。これはここわずか2ケ月間のことであり、今後も続きます。私のブログを参考にしてください。
http://oklos-che.blogspot.jp/2016/12/blog-post_23.html

(2)韓国の情勢がよくわかるユーチューブです。韓国の労組の立場です。是非ご覧ください。韓国社会の抱える問題が日本と類似していることに気づかれるでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=BTX9e-PKL8c&feature=youtu.be

(3)12月21日 
日韓/韓日反核平和連帯の韓国代表、柳時京神父がFBで韓国の有名なTVアンカーSon Seokheeの番組での彼の発言を紹介しています。
「低級な国の高級な市民達」

キャンドル集会である有名な芸能人がアンカーの自分にこう言ったそうです広場で私を知った人たちはほかの時とは違い、誰も写真を撮ろうということは言わなかったそうです。
このアンカーは番組の中でこの市民に比べていかに首相をはじめとした低級な人達か紹介した後、オバマ大統領の言葉を引用していました。When They go low, we go high.
(崔)こういう話は韓国人の自尊心をくすぐると思う人がいるかもしれませんが、私は、市民キャンドル革命に参加している人の覚悟と姿勢を示していると感じます。

(4)12月13日 
ソウルでの日韓/韓日反核平和連帯の事務局会議の後に、パンドラという原発事故を正面から取り上げた映画を見ました。上映されて間もないそうですが100万人が観たというヒット作品です。
韓国の民衆の蜂起が報じられても、脱原発に関する情報がなく心配していましたが、私はこの映画で、大統領選において間違いなく、脱原発問題が取り上げられると確信しました。日本での上映を期待します。

(5)12月10日 11:40 · 
元朝日新聞記者で川崎市の「共生」を一面的に取材し出版し、ソウル特派員で現ジャーナリストの前川恵司が驚くべき韓国の「革命前夜」のデモ批判をしている。http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article…
田中角栄のスキャンダルのときの100万人デモの時の光景と韓国の100万人デモを同一に扱い、「田中角栄のスキャンダルと朴槿恵のスキャンダルがともに近しい人物との関係によって引き起こされてしまったことが同じ構図。つまり韓国では40年前の日本と同じことがいまだに繰り広げられているのです」と結論する。驚くべき考察。
「朴氏の政治姿勢が民主主義に反していたのはもちろんですが、実はデモに参加する側も民主主義をいまだに理解していない。」と韓国の民衆が民主主義を理解していないと断定する。

そして結論、「今回のデモにしても反日感情にしても、韓国中が一色に染まり、それが絶対正義になって異論が許されなくなる。むしろ多様な価値観で相対化されることが民主主義であることに気づかないといけない」、「そうした国民性が変わらない限り、一時的に「日本に見習え」論が出たとしても、結局はまた反日に戻ってしまうのではないか。」前川は、結局、韓国の「国民性」の質の問題にしてしまっている。

(6)12月3日放送の「池上彰のニュースそうだったのか‼」(テレビ朝日)
“「みんなで集まってデモをすれば、自分たちの言い分が通るんじゃないか」という成功体験があるからこそ、何かあったらみんな集まるんじゃないかと言われますね。
韓国はここから民主化に向かって歩み始めたという意味では、民主主義国家としてはまだ発展途上ともいえるんではないか、ということですよね。”

朴槿恵=「親日」/文在寅=「反日」か?




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