「日本が犯した過ちを謝罪していないのは大きな誤りである。だから謝罪に来た」（韓国、オーマイニュース報道）

「両親は戦争を経験した世代だ。この方々が、日本が犯した過ちを謝罪していないのは大きな誤りである。だから謝罪に来た」。韓国オーマイニュース 　１０月１９日

19日正午、ソウル鍾路区ユルゴクロ在韓日本大使館前で開かれた「日本軍慰安婦問題解決のための定期水曜デモ」（以下、水曜デモ）に参加した日本人遠藤徹さんの言葉だ。

日本の港湾都市横浜に住んでいる遠藤氏は、日本政府が日本大使館前少女像撤去をしようとするというニュースに接した。だから少女像がなくなる前に急いで謝罪しなければと心に決めた。これ遠藤氏は、この日の水曜デモに参加し謝罪文を読んでから、慰安婦被害者であるギムボクドン・キル・ウォンオクおばあさんの前にひざまずいた。

遠藤氏は、集会開始前も二人のハルモニに会ってひざまずいて懺悔の意を伝えた。遠藤氏を迎えたギムボクドン祖母は日本語で「日本国民は罪がない。過ちは安倍にある」とし遠藤氏をなだめた。これに対して遠藤氏は、「私も日本国民だから責任がある」としながら重ねて謝罪した。

79歳の遠藤氏は、山口大学で30年間哲学を教えた。また、日本聖公会横浜教区で信仰生活をしてきた。彼は水曜集会前の記者と会って、以下のような立場を伝えた。

 

「これまでアガペ（愛）を多くの研究してきた。それとともに、真の愛は尊重と思っていた、その考えが私をここに導いた。

過去の日本と今の私を分けることなく、日本が過去の罪を私の罪として受け入れることが重要である。私も弱い人間に過ぎない。 80〜90年前、私はそのような状況に処した場合同じように行動したのだ。このような状況を作らないことが重要である。」

遠藤氏は水曜集会に出席後に堤岩里虐殺事件が起きた京畿道華城の堤岩里メソジスト教会に移動し、もう一度日本の戦争犯罪を謝罪した。

以下は遠藤氏が出した謝罪の全文である。謝罪文は、の聖公会のユシギョン神父が翻訳して伝えた。

 

「私は日本人です。日本が過去に韓国（正確には朝鮮国）の皆さんに数え切れない過ちを犯したことを心から申し訳なく思って、日本人の一人としてそれを謝罪に来ました。

まず、みなさんの国を日本の「植民地」としたことを心から謝罪しなければなりません。もし反対の立場だったら、私たちはどのように深い屈辱を感じてきたでしょうか。

また、無数の朝鮮国の人々を日本に連れてきて、悪質な環境で過酷な労働を強制したことについて痛恨の気持ちで謝罪しなければなりません。多くの方々が母国に戻らないまま、日本で命を失った。その方の悔しさを考えると、言葉を失い呻くしかありません。

さらに「日本軍慰安婦」になられた方々に対して泣き悲しんで手を合わせて謝罪をします。日本人が女性を地獄に追いこんだこの極悪非道な行為を考えるとき、私は体が震えます。昨年12月に日本軍慰安婦問題に関する日韓合意が成立し、これに基づいて、日本政府は、在韓日本大使館の前にある「平和の少女像（慰安婦像）」を撤去するよう要求したと報道されました。しかし、私は、これは、再び日本政府が慰安婦のハルモニに真に謝罪していないということを表わしたものを感じます。

実際、韓国の慰安婦支援財団が日本の安倍晋三首相に謝罪の手紙を書くように要求していることについて、安倍首相は10月3日、国会会議中 "我々は微塵も考えていない」と答えたことが報道されました。

「平和の少女像（慰安婦像）」は、日本が撤去を要求する性格の問題ではありません。日本政府が本当に心から手を合わせて謝罪したとき、それに対して慰安婦の方々からその誠意を受け入れ撤去すると言え道理に合います。全く残念ながら、日本国民の中にも、いろんな考えを持った人がいます。私のように考えている人がいる一方で、私の考えに反対する人もいます。そのような人に対して、私は、そして私と同じ考えである人たちは、根気よく話を続けるしかありません。

そんな中、私は、少なくとも日本国民が過去に行った無数の暴力と残虐に、一人の日本国民として、良心に導かれ、韓国を訪ねて、皆さんが経験された苦難を少しでも自分の体に受け入れるように努力しながら、また日本国民の罪責を自分のものとし、神とあなたの前で手を合わせて心からお詫び申し上げます。

「本当に、本当に、本当に申し訳ありません。 "

2016年10月19日遠藤徹