2015年10月20日火曜日

10月28日の記者会見について

10月28日、10時から、東京地裁で原発メーカー訴訟の第二回目の口頭弁論が行われ、その後、12時半から東京地裁2階の記者クラブで、記者会見が行われます。

島弁護団たちの訴状に基づく主張は、福島の事故の原因を原賠法の(原子力事業者=東電)の責任集中の原則」のために原発メーカーは免罪になっており、ここに諸悪の根源があると主張し、原賠法の違憲論を主な主張とするのですが、一方、私たち、原発メーカー訴訟の会・本人訴訟団は裁判を始めた原告の立場から、原発メーカーが結んだ原発建設や輸出の契約そのものが民法の「公序良俗」に反するということを主な主張とします。


原発メーカーに対する賠償金も弁護団は100円ですが、私たちは100万円を要求します。その他、準備書面では、私たちがどうして原賠法を賠償金要求の根拠にしないのかということにも触れています。賠償金の根拠となる精神的損害の内容も具体的に記していますし、とにもかくにも、メーカーの責任を問うという私たち「選定者」、原告の強い気持ちを、自分たちの肉声で記しています。

原発メーカー訴訟はこのように同じ裁判でありながら二つの主張がなされるのですが、これは弁護団と「選定者」(「原告」)との対立ではなく、被告原発メーカーに対する、相補う主張なのです。私たちは法廷で、原賠法をめぐる法理論で終始するのでなく、メーカーの責任を具体的に追求する裁判を進めたいと考えています。

この二つの主張のどちらの内容に納得するのか、自分自身はどのような考えで裁判に関わりたいのかということは、28日に公開される準備書面と旧来の訴状を読み比べ、ご自分で判断されることをお勧めします。記者会見では本人訴訟団の形成の経緯、新たな主張の説明がなされます。
記者以外の方の参加も自由です。

なお、その後、3時から四谷三丁目で、原発メーカー訴訟・「本人訴訟団」準備書面の学習会が持たれます。http://oklos-che.blogspot.jp/2015/10/blog-post_18.html


           東京地方裁判所 司法記者クラブ 御中
           記者会見の要請

日時 2015年10月28日(水)12:30~、
場所 東京地方裁判所 司法記者クラブ

【趣旨】
 第2回口頭弁論は、10月28日(水)10:00~東京地裁103号法廷で開かれます。「本人訴訟団」は、賠償金額の増額と「原発メ-カ-の責任を問う」新たな法的根拠を示した準備書面と、日立製作所勤務の原告・朴鐘碩の陳述書を裁判所に提出し、原発メーカーの原発建設及び輸出そのものが不法行為であると主張します。10月28日当日、口頭弁論を終えて、上記の時間帯で記者会見を行いますので、よろしくお願いします。

「原発メ-カ-訴訟」第1回口頭弁論はさる8月28日(金)に開かれました。しかし弁護団は、弁護団の主導に従わないという理由で、世界で初めて原発メーカーの責任を問う本件訴訟を提起し、世界40ヶ国から約4000人の原告を集めた「原発メ-カ-訴訟の会」の崔勝久前事務局長、朴鐘碩現事務局長との委任契約の解除をしたため、二人の原告は、本人訴訟としてメーカー訴訟を続けていくことにいたしました。

 私たちは志を一つにする原告と「原発メーカー訴訟の会・本人訴訟団」を結成し、選定当事者制度を活用した新たな「選定者」を内外から広く募集して、「代理人」の役割をする7名の「選定当事者」が中心となってこの原発メーカーGE、日立、東芝の責任を法廷で明らかにしていきます。原告自らが原発メーカーの責任を問う「本人訴訟団」の主張と今後の内外での活動にご注目ください。

呼びかけ人
朴鐘碩(原発メ-カ-訴訟の会事務局長・日立製作所勤務)
李大洙牧師(韓国・アジア平和市民ネットワ-ク代表)
本田哲郎神父(釜ヶ崎反失業連絡会共同代表)
木村公一牧師(福岡国際基督教会)
登家勝也(横浜長老教会牧師)
熊本一規(明治学院大学教授)
崔勝久、伊藤明彦他各地の「選定当事者」
その他、「本人訴訟団」の「選定者」及び原告一同

「原発メ-カ訴訟の会」事務局長 朴鐘碩(原発メ-カ・日立製作所勤務)
連絡先(崔)email:che.kwsk@gmail.com、携帯番号:090-4067-9352

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