2013年11月27日水曜日

韓国における最新の脱核集会宣言文

核のない社会のための共同行動
[報道資料] 1123日 脱核! 脱送電塔! 脱放射能!
  
<11.23 脱核集会共同宣言文>
私たちは要求する。脱核! 脱送電塔! 脱放射能!
2次エネルギー基本計画は、送電塔工事中断、新規原発撤回、老朽原発の閉鎖で!!!

初雪も降り、本格的な冬を迎える時期です。収穫の季節が終わり、身体と心の余裕を求めて、美しく一年を終え新しい年を迎えることができればいいのですが、目の前に置かれた現実はとても厳しいようです。毎日のように伝えられてくる密陽(ミリャン)の現実が、街頭に放り出された労働者たちの人生が、最小限の民主主義さえ踏みにじられていく社会が、厳しい現実です。

今年一年、原発をめぐっても本当に多くのことがありました。試験成績書まで偽造した原発不正事件が大々的に明らかになり、原発を止めなければならない事態が発生しました。それにもかかわらず、さらに多くの原発を作り稼動させることが中断されず継続しています。新規原発の稼動という名分も失われましたが、地域を根こそぎ破壊して密陽(ミリャン)送電塔工事は強行されています。

2013年末の今、政府は2035年までの国家エネルギー政策計画を策定中です。すなわち<2次エネルギー基本計画>です。まだ政府の計画は発表されていませんが、私たちは発表される前からとても心配しています。朴槿恵(パク・クネ)政府が、経済的でもなく、不正を量産し、地域を犠牲にし、人間と地球の生命と平和を威嚇する、核発電所の拡大政策について変更する意志を見せていないからです。

福島核発電所の爆発事故と放射能汚染の事態を私たちは間近で見て、その被害を間近で経験しており、心配しています。23基にもなる核発電所が稼動中である韓国の現実を変えなければ、私たちも福島と同じ未来にはなりかねない、それを防ぐ保証はありません。

こうした声は、今ここに集まった人々だけの話ではなく、また、核発電所の問題で直接苦しみを受けている現場や地域にだけに該当する話でもありません。

階層、地域、世代、そして一部分の人々を越え、人間と地球の未来を心配するすべての良心ある人々は、第2次エネルギー基本計画が韓国社会の核発電所を縮小し、脱核へと進む方向への転換を具体化する計画になることを願っています。そこで下記のように要求します。

[核ない社会のための私たちの要求]
1.寿命が終わった原発は閉鎖することが、安全のためには正解です。寿命が終わった古里1号機と月城1号機を直ちに閉鎖せよ!
2.現在より核発電所が増えることは、災害へと向かう近道です。三陟(サムチョク)と盈德(ヨンドク)の新規核発電所の立地選定を撤回せよ!
3.核発電所によって苦しんでいるすべての方々と、苦痛を共にします。女性と児童、少数者たちに、さらに多くの被害を与える核発電所に反対する!
4.大都市の電気消費のために、地方地域の住民をこれ以上犠牲にさせてはなりません。名分もなく強行している密陽、清道(チョンド)の超高圧送電塔工事を中断せよ!
大邱と密陽の中間に位置します。青島ではありません。
5.私たちは、子供たちが放射能から安全な食べ物を食べ、健康に育つことを願います。放射能に汚染された日本産農水産食品の輸入を全面的に中断し、給食に対する放射能安全対策を策定せよ!
6.核発電所の拡大のために、地域共同体を破壊してはなりません。住民の意志を無視して発電所、送電塔を強要する電源開発促進法を廃止せよ!
7.核発電所などにおいて、放射線により過度に被曝した労働者たちの健康も守るべきです。労働者も、地域住民も、安心できる放射能安全対策を確立せよ!
8.気候変化に対応して持続可能な未来へ向かうため、もう核発電所中心のエネルギー供給政策を中断しなければなりません。太陽光、風力など、再生エネルギーの供給・拡大・支援政策を強化せよ!
9.政府は核発電所の危険性と非経済性を、透明性をもって知らせなければなりません。未来の世代が核エネルギーの問題点について正しく知ることができるよう、適切な教育を実施せよ!
10.国民の税金を使って、原子力だけを賛美する原子力文化財団を廃止せよ!
11.未来の世代に負担を負わせる核発電所を譲り渡してはなりません。脱核エネルギー転換の政策を確立せよ!
12.私たち自身が使うエネルギー源は、私たち自らが選択できる権利を持つことを望みます。2次エネルギー基本計画の策定に国民の意見をしっかりと反映させよ!

20131123

脱核集会参加者一同
核のない社会のための共同行動、密陽送電塔反対全国対策会議、対案教育連帯、全国送電塔反対ネットワーク、盈德核発電所誘致白紙化闘争委員会、反核釜山市民対策委員会、三陟核発電所反対闘争委員会、脱核学校、密陽765kV送電塔反対対策委員会、清道345kV送電塔反対共同対策委員会、大邱・慶北脱核連帯、慶州核安全連帯

問い合わせ
キム・セヨン緑色連合(010 5151 6391) /イ・ボア緑の党(010 9990 9767)/
キム・ドクチン天主教人権委員会(016 706 8105) /アン・ジェフン環境運動連合(010 3210 0988)

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(翻訳は韓国在住の岡田卓己さんの訳を採用しました)

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