2013年4月28日日曜日

東京新聞、川崎市のごみ焼却灰 海面埋立「抜き打ち実施」を大きく取り上げる


<「濃度」「総量」深い溝><市と市民グループ><海に排出 セシウムめぐり><ごみ焼却灰 埋め立て始まる><抜き打ち・・・「批判封じか」>
川崎市が二十六日、放射性セシウムを含むごみ焼却灰の海面埋め立てを再開した。環境への影響が分からないとして停止した二〇一一年七月以来一年九カ月ぶり。海への排出濃度は国の指針を下回るという市。排出されるセシウムの総量を問題とする市民グループとの主張の溝を埋められないままの再開となった。(山本哲正)
 午前九時すぎ。橘処理センター(高津区)で前日に出た焼却灰を積んだトラック三台が、川崎区浮島町の処分場に到着した。灰に放射性セシウムを吸着するゼオライトを添加した約五トンに、燃えがらを混ぜた計約三十トン。他センターの燃えがらと比較すると、やや茶色がかって見えた。
 敷地に降ろされた灰を、スタッフ十人余りでコンベヤーに投入。灰は小一時間かけて少量ずつ運ばれ、水を張った処分場に落ちていった。
市によると、五日の焼却灰の放射性セシウム濃度は一キログラム当たり一二九ベクレル。一一年七月の同二五三〇ベクレルから大きく下がった。ゼオライトなどを混ぜると同六〇ベクレルで、市は溶出分からみて処分場内の水を一リットル当たり四ベクレル前後で管理できるとみる。
 処分場から海への排水時にゼオライト処理はない見込み。市は濃度を見つつ、大きな問題がなければ、現在の試験埋め立てを本格実施につなげる。
 原発事故前の濃度は「測っていないが、ほとんどなかったのではないか」と市環境局。事故を受けて、一リットル当たり四ベクレル前後の排水濃度をどうみるのか。同局は、国の水管理目安が一リットル当たり七五ベクレルと示しつつ、「国の決めた指針を下回るところでの処分。これは『汚染』ではない」と主張する。
 一方、市民グループ「ごみねっと川崎」は、月間排水量千五百万リットルから毎月排出されるセシウム量を六〇〇〇万ベクレルとみて、「意図的に東京湾の汚染量を増やしてよいのか」と指摘する。「『処理時の濃度が薄ければ総量は問題にならない』と市民が受け入れると、一時保管が続く濃度の高い灰の処理にも影響が及ぶ」と心配する。
 環境問題専門のシンクタンク・環境総合研究所の池田こみち顧問は「市民に公開の場で処分方法を議論する透明性がなかったことが問題だ。結果的に月間六〇〇〇万ベクレルを流すなら、排水時濃度はどうあれ東京湾の受ける影響は同じ。汚染でないとするのは欺瞞(ぎまん)だ」と話している。(山本哲正記者)

参照:2013年4月26日金曜日
川崎市、ごみ焼却灰の海面埋立強行再開!
http://www.oklos-che.com/2013/04/blog-post_26.html

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下の内容を新組織にて決定!

放射能汚染を考える川崎市連絡会議」(共同代表:今井克樹、川口洋一両氏)設立
★5月1日午後1時に阿部川崎市長に「抗議・質問・要望」書を提出
★同日午後2時に記者会見
★5月11日(土)の市からの回答を求め、集会にて説明を求める

4月20日、ごみねっとと川崎・市民フォーラムの共催による講演会の席で、「ごみ焼却灰の海面埋立を考える川崎市民連絡会議」(仮称)設立の提案があり、27日に川崎法律合同事務所にて最初の会合が持たれました。

出席者:
今井、川口、伊藤、西村、川岸、田辺、島、野副、崔の9名

議題:
1.「ごみ焼却灰の海面埋立を考える川崎市民連絡会議」(仮称)の設立の決定
(代表の選出)
放射能汚染を考える川崎市連絡会議」と決定
共同代表は、今井克樹、川口洋一両氏

2.事務局の設立決定(事務局長、書記など)
事務局長は崔、会計は野副
今後、会合の出席者から500円を徴収

3.川崎市の記者会見の内容の確認
5月1日午後1時に市庁前に集合、環境局に質問書を提出(参加者:今井、川口、伊藤、西村、島、崔)、

その後、2時から記者会見
4月30日に崔が記者会見、環境局訪問の段取りをする

4.4月20日、ごみねっと主催、川崎・市民フォーラム共催の小川進教授の
講演内容についての評価( 島 安治、川口洋一両市発題、島さん、川口さんレジュメをお願いします)

両氏から15分づつの発表があり、後日、レジュメを公開する

5.公開質問書の検討(草案:伊藤英雄作成)→崔が草案をまとめて各人に送付する
6.今後の運動方針
①公開質問書の提出→5月1日に提出、5月11日に集会を設定しその場で回答の説明を求める
②この問題に関心を持つグループ及び一般の人への情報提供→内容が確定次第、ネットにて公開
③川崎市議、政党への働きかけ→5月1日、各党に質問書を出す
④シンポジュームの開催(行政、各政党、市民グループ、有識者等)→5月11日に設定、
内容は行政からの回答を基にして話し合いの場にする
⑤川崎市以外の東京湾に接する自治体(とその住民、市民運動グループ)への働きかけ→
川崎での進展とともに情報を提供し、提携を模索する
7.その他
・海外からの市長あてのアピール文を要請する
・地元の漁協などへのアプローチ
・先端技術をもつ企業への働きかけ
・各政党への働きかけの方法は、今井共同代表と崔が協議し、メンバーに諮る

10 件のコメント:

  1. 東京湾が腐海になる。アサリも海苔もアナゴももう食えない。江戸っ子、浜っ子はそれを黙認するのか?

    返信削除
  2. 「放射能汚染を考える川崎市連絡会議」設立おめでとうございます。
    先ほどお電話でお話ししたものです。
    川崎市も、2年前の福島第一原発事故により生活環境の場所が放射性核種で汚染されています。初期被ばくだけではなく、いくつかの公園では、放射線防止法のセシウム濃度を超えている1万Bq/Kg以上の野放しのアイソトープを含んだ土壌の上で子どもたちは裸足で遊んでいました。

    2年も経つのに、まだまだ市内に高濃度の放射性物質で汚染されています。

    それが悲しい現実です。

    いまから、放射能汚染を考え出すのですか?

    放射能汚染を〈本気〉で考えているなら、いますぐにでも子どもたちのいる環境から高濃度の放射性物質を取り除いてはくださらないのですか?

    考えるだけですか?

    現状を無視して、考えるだけでしたら、私は母親として、会の名前に強く抗議いたします。

    返信削除
  3. 環境局ができるだけ安全に少ないセシウム量として処理しようとしているのに、それに異議を申し立てるなら、私たちの子育てする生活環境や、子どもたちの遊ぶ公園の放射能汚染もなんとかしてくれるのですね?

    いままで大量のフォールアウトがありましたが、東京湾の汚染レベルは高いですか?
    汚染が酷い魚が泳いでいますか?

    放射能汚染を考えるなら、まず街中に落ちているセシウムをなんとかしてください。

    もし、そうではないなら、1人の母親として会の名前に偽りがあり、強い憤りを感じます。

    返信削除
  4. 以下文面を川崎市に支局のある新聞社さんにFAXいたしました。
    -----
    私は川崎市の中でいまだにただ1人市内のホットスポットの測定をしているものです。
    1人の母親として、以下設立された会の名前に偽りがあり、強い憤りを感じます。

    「放射能汚染を考える川崎市連絡会議」(共同代表:今井克樹、川口洋一両氏)設立
    ・5月1日午後1時に阿部川崎市長に「抗議・質問・要望」書を提出
    ・同日午後2時に記者会見
    ・5月11日(土)の市からの回答を求め、集会にて説明を求める

    川崎市も、2年前の福島第一原発事故により生活環境の場所が放射性核種で汚染されています。ヨウ素による初期被ばくだけではなく、いくつかの公園では、放射線防止法のセシウム濃度を超えている1万Bq/Kg以上の野放しのアイソトープを含んだ土壌の上で子どもたちは裸足で遊んでいました。
    2年も経つのに、まだまだ市内では、高濃度の放射性物質で汚染されています。
    それが悲しい現実です。
    この会は、いまから放射能汚染を考えるということです。
    放射能汚染を〈本気〉で考えているなら、いますぐにでも子どもたちのいる環境から高濃度の放射性物質を取り除いては欲しいです。
    子どもたちが食べる食品の放射能濃度の検査をして欲しいです。
    現状を無視して、脱原発運動と同じで、市民運動としてとにかく反対運動をするだけの姿勢に子どもたちの未来があるとは思えません。放射能汚染をでしたら、私は母親として、会の名前に強く抗議いたします。

    環境局ができるだけ安全に少ないセシウム量として処理しようとしているのに、それに異議を申し立てるなら、私たちの子育てする生活環境や、子どもたちの遊ぶ公園の放射能汚染もなんとかして欲しいです。
    いままで大量のフォールアウトがありましたが、東京湾の汚染レベルは高くはないです。
    汚染が酷い魚も泳いではいません。

    放射能汚染を考えるなら、まず街中に落ちているセシウムをなんとかして欲しいです。
    子どもたちが食べる食材の放射能濃度検査をして欲しいです。
    母親たちは放射能で汚染された中での子育てに強く不安を感じて孤立して生活しています。
    私は1人の母親として会の名前に偽りがあり、強い憤りを感じています。

    返信削除
  5. 崔さんとお電話でお話しして、抗議すればいいというので、抗議というのをやり方がよくわからないのですが、とりあえず思いつく方法でやってみました。

    返信削除
  6. Choiさん、たしかにChoiさんのおっしゃていることが、正しいです。このゴミ焼却地は私の川崎市の実家の近隣です。最低ですよね。被災地福島は、私の故郷です。友人、親戚も失いました。故郷も失いました。故郷に貢献し表彰された私を表彰した人は川崎市長、表彰状を受け取った私が、最低の人間だと理解してます。しかし、私の愛してる福島県被災地の支援は永遠に継続していきます。

    返信削除
  7. 「環境局ができるだけ安全に少ないセシウム量として処理しようとしているのに、それに異議を申し立てるなら、私たちの子育てする生活環境や、子どもたちの遊ぶ公園の放射能汚染もなんとかしてくれるのですね?」
    「いままで大量のフォールアウトがありましたが、東京湾の汚染レベルは高くはないです。汚染が酷い魚も泳いではいません。」
    「私は1人の母親として会の名前に偽りがあり、強い憤りを感じています。」

    電話をくださった匿名さんへ
    あなたは100万人都市の中で自分一人で、放射能濃度検査をやっていると強調されておられました。その行為には敬意を表します。どうぞ、「放射能汚染を考える川崎市連絡会議」でもその調査の必要性をアピールして仲間が増えるようにしてください。自分と違うことをやっている人を批判するのではなく、その人たちと何を一緒にやれるのか考えていただければ幸いです。

    またあなたは東京湾は汚されていないと強調されますが、東京湾の汚染は今後ますます進むと見ています。海水の放射性物質の濃度を調べるだけで食物連鎖の実態を把握できますか?捉えた魚に問題はなかったからと言って、希釈した放射性物質を垂れ流してこれからも安全だと言えますか?安全と断言できないのであれば、どうしようもなくなる前に止めた方がいいのです。

    貴方は市民運動は嫌い、何も変えられなかったではないかと強調されていましたが、市民運動は必要です。東京新聞、読売新聞の記事によって多くの市民たちが関心をもちはじめています。その人たちが行政と一緒になって川崎の問題を解決すべく話し合いをする、このことを私たちは具体化したいと考えています。

    またあなたはどうしてアジアのことを考えなければならないのかと電話で反論されていましたが、台湾では日本の原発メーカーが作った第四原発を廃炉にする国民投票が行われようとしています。韓国でも脱原発の声が高まって来ています。モンゴルでも然りです。

    そういう人と一緒になって反原発の声をあげようとすることに、あなたは反対されているのではないですよね。足元の放射性物質除去を進める運動と、国際連帯、市民の自発的な立ち上がりはすべて連動していると私は考えます。

    返信削除
  8. こんにちは。

    >またあなたはどうしてアジアのことを考えなければならないのかと電話で反論されていまし>たが、台湾では日本の原発メーカーが作った第四原発を廃炉にする国民投票が行われようと>しています。韓国でも脱原発の声が高まって来ています。モンゴルでも然りです

    この部分だけ正確に伝わってなかったです。原発稼働に反対するなら、最初に始めたアメリカが諸悪の根源だと思っているだけです。
    反対運動をするならアメリカに向かってするべきだと思っています。
    アジア全部から危険な原発が無くなって欲しいと私も同じように願っています。
    崔さんはとても知的な方ですし、その行動力には尊敬します。これからも頑張って欲しいです。
    陰ながら応援しております。

    返信削除
  9. 「放射能汚染を考える川崎市連絡会議」を立ち上げる前に崔さんとほんの少しの間ですが、ごみねっと川崎で活動をいたしましたが、私にはこれが初めての市民活動になりました。

    市民活動はした経験がなく、あるのは、地域のボランティアや福島から避難されて方々への支援活動、市内のボランティア放射能測定になります。

    他のメンバーと崔さんとのやり取りを拝見したら、いっしょに活動することは難しく感じました。

    私の短い間の印象でこんなことを申し上げるのも失礼にあたるのですが、他のメンバーに対する扱い方などあまり良い印象は残っておりません。

    返信削除
  10. そうですか、ご指摘されたことはしっかりと受けとめます。

    私はごみねっとの活動に敬意を表しています。ごみねっとは焼却灰の問題だけでなく、さらに広範囲な問題に取り組むことを年間計画を立て準備しています。私との間で齟齬が会ったとすれば、この焼却灰の問題はできるだけ多くの関心のある人と一緒になって、どんな立場の人とも広範囲に市民運動として拡げていこうという点に関する点であったと思います。

    市内のボランティア放射活動測定という活動は地道で重要な活動だと認識しています。しかし同時に多くの市民に働きかけ、市の焼却灰の処理の問題点と対案についての話し合いの場を求めることも同じく重要なのです。

    この点においては私たちはどのような立場の市民、議員にも声をかけ、一緒に行動できることを願っています。実際、放射能汚染を考える川崎市民連絡会議は個人参加で、自由に意見の発表をすることを保障し、具体的にできることはなんでも一緒に行動することを提案します。ごみねっとからも参加されていますが、匿名さんをはじめ、焼却灰に関心をもつみなさんのご参加を願ってやみません。

    私に数度にわたり電話をくださった、汚染問題を考える市民連絡会議のネーミングやその意図に批判されていた方にも記者会見への参加を求めました。いろんな思いや感情的なしこりをお持ちで、その原因が私にあるのであれば謝罪をいたします。一緒にやりましょうよ。

    返信削除