OCHLOS(オクロス)は民衆を意味する古代ギリシャ語です。私は民衆の視点から地域社会のあり方を模索します。すべての住民が一緒になってよりよい地域社会を求めれば、平和で民衆が安心して生き延びていく環境になっていくのでしょうか。住民は国籍や民族、性の違い、障がいの有る無しが問われず、貧困と将来の社会生活に絶望しないで生きていけるでしょうか。形骸化した戦後の平和と民主主義、経済優先で壊された自然、差別・格差の拡大、原発体制はこれらの象徴に他なりません。私たちは住民が中心となって、それを憂いのない地域社会へと変革していきたいのです。そのことが各国の民衆の連帯と東アジアの平和に直結する道だと確信します。
2012年11月30日金曜日
モンゴルの赤ちゃんを救いましょう(その2)ーツォルモンちゃんの回復に向けて
1.いっしょに見たい夢という現実。ツォルモンちゃんの回復に向けて
昨日の病院訪問の最後の情景から書いてしまうと、お父さんのデルゲルさんの腕に抱かれたツォルモンちゃんのいたいけな姿を見た瞬間、「かわいい!」ということばが口をついて出ました。それまでの自分の思い入れや、気持ち、そして若いご両親からうかがったこれまでの経緯、そういった頭のなかで作られたイメージを一瞬にして超えてしまう力がツォルモンちゃん、という赤ちゃんの姿から、お父さんの腕に抱かれた重みから直感されました。
自分が支援を申し出た、もしかしたらあいまいな気持ちや気分を一瞬にして確信や感動、勇気に変えてしまう力を赤ん坊は持っていました。
若さそれ自体の力というか、デルゲルさん、ムングントヤーさんという素晴らしいお二人のご夫婦の若い力と何よりツォルモンちゃんという赤ん坊の力を感じました。万難といえる困難もあるなかで、この若さと力が未来を明るくする、そういう風に思わざるをえません。
以下にご両親にうかがったお話を、まとめようと思います。
事の発端は、ツォルモンちゃんの異変はカゼとして両親を心配させ、9月、モンゴル母子センターで一週間ほど、モンゴルの医師による診察、検査を受けたとのことでしたが、縁あって、モンゴルで医療を行っている日本人の医師のご紹介で、10月1日、神奈川県こども医療センターでの検査、治療にこぎ着けたということです。レントゲンやCT、モンゴルでも癌ではないかと言われた細胞(?)のサンプルを採っての検査の後に下った診断は、悪性リンパ腫T細胞(これは大人ならもう治らないとされているそうですが、赤ちゃんだと十分治る可能性があるそうです)、ということでした。
数値にして治癒の可能性は70~80%、転移や併発、悪い菌が入った場合のリスクを考えると決して楽観できる確率ではないかもしれませんが、治癒の可能性は高いと聞いて、少し希望が持てます。MRIでは脳に異常は幸い見られませんでしたが、腎臓、肝臓の腫れ、肥大は見られるということでした。赤ん坊にして、この体の異変、本人が苦しくないはずがない、小さな命が必死に耐えている様子を思います。既に始まろうとしている化学療法によって髪の毛も抜け落ちてしまうとのこと、体力の回復を待ちながらの治療にかかる全期間は2年3ヶ月、長い戦いになります。
若いご夫婦とツォルモンちゃん本人を支えるのは、モンゴルの親戚を始めとした人々、だけでなく、日本人、それから日本にいる誰でもが、日本に治療に来ている誰かのために何かできることがあるのではないか?と思います。具体的な支援や対策をみなさまと考えて行きたいと思います。
2.就労ビザと募金の必要性
「物事を包み隠して言える状況ではない、全部正直に話す、透明にする」ということをお父さんのデルゲルさんはおっしゃっていたように思います。モンゴルから慌てて日本にお子さんのツォルモンちゃんを連れていらしたとき、モンゴルの人たちが集めてくれたお金は日本円にして25万円、こういった数字まで明らかに話してくれました。モンゴルの平均GDPが年間いくらであるとか、そういった現在の統計情報を自分は知りませんが、モンゴルという国について学生の頃に学んだことによって考えると、少ない額では決してない、デルゲルさんのご家族、ご親戚、そしてモンゴルの方々の気持ちのこもった救援があって、ツォルモンさんとご家族は日本にいらしたことが数字からも分かります。
デルゲルさんはモンゴルで、日系の運送会社の代理店に勤めていらしています。当初、観光ビザで日本に入国し、それを就労ビザへと書き換えることができるのは、お勤めの運送会社の配慮によってとのことです。
なぜ就労ビザに書き換える必要があるか、というと、どうしても医療費の問題が絡むからです。国民健康保険の加入ができていない状況での医療費には当然差額ベッド代だけではありませんし、毎日ベッド代だけで5万円ものお金がかかるとのことです。健康保険に加入できるためでもある就労ビザの発給は、既に書類申請などは済ませ、受理されて、約一月半の間で決定が入管の方から示されるとのことです。つまりそれまでにモンゴルの方々にとっては天文学的なお金がおそらくかかると申し上げるべきか、日本円で約500万円くらい一月半でかかる、とのことです。
かなりつらい数字ではありますし、おそらく初期費用のような形で150万くらいはすぐに必要となり、それは日本にいるお兄様が分割である程度ご負担する、ということで、全く対処できないという姿勢は取る必要がないものの、それでも、天文学的なお金が必要となることには変わりはありません。つまり、募金は急務、かつ必須だということです。まして、若い22歳の夫婦と8ヶ月のお子さん、まだ大学を出て働き始めて一年目のお二人にこの額を背負えというのは、酷に過ぎると思います。そこで、繰り返しになりますが、募金はより多く、必要になるということは明白かと思います。
もう一つ、就労ビザの重要性は、病院側が就労ビザの取得ができた時点で、医療費を負担して下さるというお話があるからです。おそらく治験などの要素もあるかと思うのですが、神奈川県立こども医療センターのご厚意があってのことでしょう。昨日、私も訪れましたが、たいへん立派な病院です。併設された病気のお子さんの学校もある、大きな病院で、たくさんのお子さんがいらっしゃいます。こういう環境だからこそ、ツォルモンちゃんのような大きなご病気にも平静に対処し、また落ち着いた環境を提供下さっているのでしょう。つまり、ビザの発給は早ければ早いほど、若いお二人のご負担は軽くなる、ということです。
また、治療期間は2年3ヶ月を要する長い戦いです。治療費も多大にかかり、保険適用が全期間に渡って適用されないと、2200万円かかる、という数字も上げられています。
以上書かせていただいたことをまとめますと、募金活動、それから就労ビザの取得が大きな二つの必要事項です。また補足しますと、病院の相談室の方に相談したところ、区や市といった自治体、行政単位による医療費扶助もまずは就労ビザが下りてからとのことです。またこのことは区役所を訪れ再度確認致しました。やはりビザが下りるまでの募金は急務であることが明らかになりました。
ざっと以上になりますが、よろしくお願い致します。何か疑問点や指摘したい所がございましたら、私までお知らせください。お父さんのデルゲルさん、お母さんのムングントヤーさん、そして援助者のモンゴル人の方にお伝えし、早急に対処いたします。では、最後に重ねて、ご協力のほど、よろしくお願い致します。失礼いたします。
2012年10月24日
あずま かずふみ(一援助者・ライター)
東 和史
azuma80info@yahoo.co.jp
救援募金、振り込み先
1. 三重銀行 豊田支店 (普通口座)1156354
ダイチンバートル・フチトバートル宛
※こちらはお父様のお兄様の口座になります。
2. 郵貯銀行 10140-49324381
ボルド・ジャウフラン宛
※こちらは援助者の口座になります。
みんなの力を合わせればこの難局も乗り切れると思います、募金のほど、よろしくお願い致します。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
みなさま
返信削除お世話になっております。
モンゴルの赤ちゃん、ツォルモンちゃんに心を寄せて下さる皆様にご報告いたします。
今朝の中日新聞、朝刊にツォルモンちゃんのことが載りました。
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20121201103949064#
実は昨日、ぼくはお父様のデルゲルさんと入国管理局に行きました。
労働ビザの件では、難しい条件があり、具体的にはデルゲルさんの働く代理店が、日本の資本が入ってないということで(詳しくはぼくもよく分かりませんが)、ビザの発給は難しいとのことでした。
そこで、デルゲルさんと相談し、戦略を 転換し、日本の人道に訴える戦略へと切り替え、合わせて、入管専門の弁護士に相談することを決意したところです。
正直、デルゲルさんもビザの件はショックだったでしょうが、気持ちを切り替えるしかないです。
というのも、12月30日で観光ビザが切れることになっていて猶予はあまりないからです。
中日新聞の内容を読みましたが、このことによって既に入管に、赤ちゃんのことを知られるのは必定でしょう。だからこそ、人道路線に切り替えるのです。
一つ新聞の記事になったのは、名古屋のモンゴル人支援者のお力でしょうが、これによって、神奈川、東京のデルゲルさん、ムングントヤーさんらご両親を中心とした活動 も変化しなければいけない局面だと思います。
これまでは忍の一字でしたが、これからは積極策が必要でしょう。
なんとしても、赤ちゃんの命はもちろん、家族の分断は避けねばなりません。
また皆様のお知恵とお力を拝借することになると思います。
ツォルモンちゃんのご両親と日本人支援者の連絡係として、策を練っているところです。
事務局の立ち上げ、というお話もいただきましたが、経験もないことなので、どうすればいいか、分からないのが現状ではあります。
ただし、デルゲルさん、ムングントヤーさんのお気持ちを最優先し、日本人だけで突っ走らず、これはモンゴル人 に主導権のある一連の活動なのだ、というのがぼくの理解です。
既に、事態はデルゲルさんの統制を超えています。
私の考える戦略の第一は、赤ちゃんの命、これは日本の医療を信じるしかありません。
次に家族の分断を避けること、具体的にはビザを必ず得ること、
これは、デルゲルさんと議論し、かなり深い、痛みのある方法を考えついていますが、そうならないために、専門の弁護士の方、強力な支援者にデルゲルさんと会いに行くつもりでいます。
第三に、お金(治療費、募金)のこと。
これは特にもう、新聞に出た以上、積極策しかないと思っています。やれることは全部やり たいとまで思っています。みなさまのお力が必要になる局面かと思います。
ざっと以上になります。
私の所には、モンゴル科の先輩の新聞社の方からもお話が来ていましたが、ビザが出るまでは待ってもらっていました。
一足先にモンゴル人が口火を切って、それに、呼応する形で日本人も動きたいと思います。
ということで、よろしくお願い致します。
全て、デルゲルさんと二人三脚でやっていきたいと思っています、彼はそれだけ、素晴らしい人間です。
あずま かずふみ
みなさま
返信削除おかげさまでモンゴルのご病気の赤ちゃん、ツォルモンちゃんの救援を多くの方に申し出ていただき、新情報も欲しいということで、不特定多数の方にBCCでお送りいたします。つたない文章になりますが、ご笑覧ください。
何のことか分からないという方は、約一月前に書いた文章をお読みいただければと思います。
http://shiyauta.blogspot.jp/2012/10/blog-post_24.html
こちらはこのページだけでも累計140名以上の方に読んでいただいている文章です。
以下は今日、新しく書いた文章です、ご笑覧ください。
主にツォルモンちゃんのお父さん、デルゲルさんのお人柄について書きました。
では、よろしくお願いいたします。
あずま かずふみ
ツォルモンちゃん救援の近況、暁に喜びを
ツォルモンちゃん救援に際して、いろんな思いや出来事がありますが、ツォルモンちゃんのお父さん、デルゲルさんと頻繁に連絡を取るようになって、そこはかとない絆のようなものが生まれてきている気がします。最初に会ったとき、「モンゴルに行って、またモンゴル語を話すとまた違うんじゃないですか」と、ぼくの人生上の大きな問題にもアドバイスをくれました。最初に会ったときから、親しみを感じ、奥さんのムングントヤーさんも、とても真摯で丁寧で、いい人だなと感じました。
今日、この文章を書かせていただくのは、新展開とか、大きな話を書くというよりは、あまりに多くの方のご支援と励ましをいただいたので、私といたしましても、情報の出し惜しみをしない形で、お二人のお人柄を伝える責任のようなものを感じるからでもあります。
ここ一月ほどの支援活動から感じたことは、デルゲルさんの忍耐強さ、赤ちゃんへの思いの深さ、奥さんへの気づかい、配慮、それでも、震えるほどの気持ちで今を生きていらっしゃることへの共感です。私が感じ、考えている以上に、多くのことを苦慮されていることと思いますが、いつも明るい態度で接して下さいます。
「働く、子どもと家族のために働く、そのことがしたい」といったことを真摯に話されたときのデルゲルさんの姿に、ぼくは労働組合史のライターの見習いをさせていただいた身としても、奮えるような感動を覚えました。富でなく、カフェの一杯のコーヒーでもなく、家族のために働く、ということ、働くことの原点に今、立ってらっしゃるのだ、ということを強く感じ、同時にそのようなことを思ったこともない我が身を寂しくも思いました。ふつうの人のすごさ、ふつうになれない自分の寂しさ、そういったことを今、自分が反省する場ではないのですが、ぼくがデルゲルさんに感じるのは、そういった畏敬です。23歳でかくも大きな運命の岐路にいる一人の人間への感動と共感、またそれだけではない、32歳の自分からの先輩としての配慮も必要でしょう。また、多くの日本人や日本にいる様々な方々への連絡係としての責務も感じます。
援助を申し出て下さる方々のなかには、多くの年長者の方もいらっしゃいます。その方々の人生、お気持ちを思うと、とても若輩者の自分には思いも寄らない大きな思いに感動することもあります。一々、感動するな、という向きもあるかもしれませんが、ぼくが一援助者として感じているのは、様々なたくさんの方々の思いに対する感動が第一です。それを糧にがんばっている、といっても過言ではないでしょう。
新情報のない空虚な文章を書いているな、と思われる方もあるでしょうが、現在、状況はたいへん複雑で厳しいのが現状です。一刻一刻、変わって行く状況を記すことも困難な面もあります。それでも、皆様のお気持ちをつなぎ、支援者たちの絆、明日への希望と喜び、そう、ツォルモンちゃんのお名前のように、暁に喜びを覚えるような、そんな日がくればいいなと思います。
最後は、ちょっと筆が漂いましたが、以上にします。
2012年 12月4日
あずま かずふみ
1.いっしょに見たい夢という現実。ツォルモンちゃんの回復に向けて
返信削除昨日の病院訪問の最後の情景から書いてしまうと、お父さんのデルゲルさんの腕に抱かれたツォルモンちゃんのいたいけな姿を見た瞬間、「かわいい!」ということばが口をついて出ました。それまでの自分の思い入れや、気持ち、そして若いご両親からうかがったこれまでの経緯、そういった頭のなかで作られたイメージを一瞬にして超えてしまう力がツォルモンちゃん、という赤ちゃんの姿から、お父さんの腕に抱かれた重みから直感されました。
自分が支援を申し出た、もしかしたらあいまいな気持ちや気分を一瞬にして確信や感動、勇気に変えてしまう力を赤ん坊は持っていました。
若さそれ自体の力というか、デルゲルさん、ムングントヤーさんという素晴らしいお二人のご夫婦の若い力と何よりツォルモンちゃんという赤ん坊の力を感じました。
万難といえる困難もあるなかで、この若さと力が未来を明るくする、そういう風に思わざるをえません。
以下にご両親にうかがったお話を、まとめようと思います。
事の発端といたしましては、ツォルモンちゃんの異変はカゼとして両親を心配させ、9月、モンゴル母子センターで一週間ほど、モンゴルの医師による診察、検査を受けたとのことでしたが、縁あって、モンゴルで医療を行っている日本人の医師のご紹介で、10月1日、神奈川県こども医療センターでの検査、治療にこぎ着けたということです。
レントゲンやCT、モンゴルでも「癌ではないか」と言われた細胞(?)のサンプルを採っての検査の後に下った診断は、悪性リンパ腫T細胞(これは大人ならもう治らないとされているそうですが、赤ちゃんだと十分治る可能性があるそうです)、ということでした。
数値にして治癒の可能性は70~80%、転移や併発、悪い菌が入った場合のリスクを考えると決して楽観できる確率ではないかもしれませんが、治癒の可能性は高いと聞いて、少し希望が持てます。
MRIでは脳に異常は幸い見られませんでしたが、腎臓、肝臓の腫れ、肥大は見られるということでした。
赤ん坊にして、この体の異変、本人が苦しくないはずがない、小さな命が必死に耐えている様子を思います。
既に始まろうとしている化学療法によって髪の毛も抜け落ちてしまうとのこと、体力の回復を待ちながらの治療にかかる全期間は2年3ヶ月、長い戦いになります。
若いご夫婦とツォルモンちゃん本人を支えるのは、モンゴルの親戚を始めとした人々、だけでなく、日本人、それから日本にいる誰でもが、日本に治療に来ている誰かのために何かできることがあるのではないか?と思います。
具体的な支援や対策をみなさまと考えて行きたいと思います。
2.就労ビザと募金の必要性
「物事を包み隠して言える状況ではない、全部正直に話す、透明にする」ということをお父さんのデルゲルさんはおっしゃっていたように思います。モンゴルから慌てて日本にお子さんのツォルモンちゃんを連れていらしたとき、モンゴルの人たちが集めてくれたお金は日本円にして25万円、こういった数字まで明らかに話してくれました。モンゴルの平均GDPが年間いくらであるとか、そういった現在の統計情報を自分は知りませんが、モンゴルという国について学生の頃に学んだことによって考えると、少ない額では決してない、デルゲルさんのご家族、ご親戚、そしてモンゴルの方々の気持ちのこもった救援があって、ツォルモンさんとご家族は日本にいらしたことが数字からも分かります。
デルゲルさんはモンゴルで、日系の運送会社の代理店に勤めていらっしゃいます。当初、観光ビザで日本に入国し、それを就労ビザへと書き換えることができるのは、お勤めの運送会社の配慮によってとのことです。
なぜ就労ビザに書き換える必要があるか、というと、どうしても医療費の問題が絡むからです。また国民健康保険の加入ができていない現況での医療費は当然差額ベッド代だけではありませんし、毎日ベッド代だけで5万円ものお金がかかるとのことです。健康保険に加入できるためでもある就労ビザの発給は、既に書類申請などは済ませ、受理されて、約一月半の間で決定が入管の方から示されるとのことです。つまりそれまでにモンゴルの方々にとっては天文学的なお金がおそらくかかると申し上げるべきか、最初の一月の請求額は約230万円にも上りました。かなりつらい数字ではありますし、おそらく初期費用のような形で150万くらいはすぐに必要となり、それは日本にいるお兄様が分割である程度ご負担する、ということで、全く対処できないという姿勢は取る必要がないものの、それでも、多額のお金が必要となることには変わりはありません。つまり、募金は急務、かつ必須だということです。まして、若い22歳の夫婦と8ヶ月のお子さん、まだ大学を出て働き始めて一年目のお二人にこの額を背負えというのは、酷に過ぎると思います。繰り返しになりますが、募金はより多く、必要になるということは明白かと思います。
もう一つ、就労ビザの重要性は、病院側が就労ビザの取得ができた時点で、医療費を負担して下さるというお話があるからです。おそらく治験などの要素もあるかと思うのですが、神奈川県立こども医療センターのご厚意があってのことでしょう。昨日、私も訪れましたが、たいへん立派な病院です。併設された病気のお子さんの学校もある、大きな病院で、たくさんのお子さんがいらっしゃいます。こういう環境だからこそ、ツォルモンちゃんのような大きなご病気にも平静に対処し、また落ち着いた環境を提供下さっているのでしょう。つまり、ビザの発給は早ければ早いほど、若いお二人のご負担は軽くなる、ということです。
また、治療期間は2年3ヶ月を要する長い戦いです。治療費も多大にかかり、保険適用が全期間に渡って適用されないと、2200万円かかる、という数字も上げられています。
以上書かせていただいたことをまとめますと、募金活動、それから就労ビザの取得が大きな二つの必要事項です。
また補足しますと、病院の相談室の方に相談したところ、区や市といった自治体、行政単位による医療費扶助もまずは就労ビザが下りてからとのことです。またこのことは区役所を訪れ再度確認致しました。やはりビザが下りるまでの募金は急務であることが明らかになりました。
ざっと以上になりますが、よろしくお願い致します。何か疑問点や指摘したい所がございましたら、私までお知らせください。お父さんのデルゲルさん、お母さんのムングントヤーさん、そして援助者のモンゴル人の方にお伝えし、早急に対処いたします。では、最後に重ねて、ご協力のほど、よろしくお願い致します。失礼いたします。
追記:
12月7日現在、
これまで二ヶ月の間に、さまざまな方々から援助のお申し出をいただきました。
私の存じている限りでも、東京外国語大学モンゴル語学科OB会であるテンゲル会の方々、また市民活動や募金運動を通じての援助を申し出て下さる方々、皆様、ビザの発給を待って、様々な支援活動ができることを心待ちになさっていらっしゃいます。
また12月1日の名古屋でのモンゴル人主催によりチャリティー・コンサートについては、中日新聞朝刊に、ツォルモンちゃん救援を呼びかける記事が出ました。
モンゴル国内でも、多くの催しと救援活動がメディアやチャリティー・コンサートを通じて展開されており、大きな関心を呼んでいます。日本国内においても同様であると思われます。
ざっとこのような現況のなかで、ビザの取得に向けても多くの方が動いて下さっています。このビザに関しましては、進行中のことでもあり、申し上げることができないこともあるのですが、実際、入国管理局とのお話し合いを含め指導して下さる、田中宏一橋大学名誉教授、それとご紹介下さった崔勝久様には、大きなお力をいただきました。
改めて皆様にこちらでもお礼を申し上げたく思います。またご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
2012年10月(追記12月)
あずま かずふみ(一援助者・ライター)
東 和史
azuma80info@yahoo.co.jp
救援募金、振り込み先
1. 三重銀行 豊田支店 (普通口座)1156354
ダイチンバートル・フチトバートル宛
※こちらはお父様のお兄様の口座になります。
2. 郵貯銀行 10140-49324381
ボルド・ジャウフラン宛
※こちらは援助者の口座になります。
よろしくお願い致します。