OCHLOS(オクロス)は民衆を意味する古代ギリシャ語です。私は民衆の視点から地域社会のあり方を模索します。すべての住民が一緒になってよりよい地域社会を求めれば、平和で民衆が安心して生き延びていく環境になっていくのでしょうか。住民は国籍や民族、性の違い、障がいの有る無しが問われず、貧困と将来の社会生活に絶望しないで生きていけるでしょうか。形骸化した戦後の平和と民主主義、経済優先で壊された自然、差別・格差の拡大、原発体制はこれらの象徴に他なりません。私たちは住民が中心となって、それを憂いのない地域社会へと変革していきたいのです。そのことが各国の民衆の連帯と東アジアの平和に直結する道だと確信します。
2012年3月22日木曜日
やはりモンゴルと日本の関係は怪しそうだ!
モンゴルのS.バトボルド首相は3月10~15日の日程で日本を公式訪問したそうですが、日本のマスコミは一切報道しませんでした。一体、何を話し合ったのでしょうか?
彼は、「2月17日、首相自らが「福島事故から教訓を得た日本と核エネルギー分野で協力する」と共同通信の記者に語っている」のであり、それを受けての日本訪問で5日間もただ日本で遊んでいたとは考えられません。私はウラン採掘(と付加価値を高める技術供与)への協力、使用済み核燃料の廃棄、原発の建設について話し合ったと見ます。何の公式発表がなかったというのことは、事態はまさに水面下で進行中だということです。
過日、モンゴル通の友人から恐ろしい話を聞きました。彼は未確認だとしながらも、モンゴルの本土に既に使用済み核燃料が捨てられているという噂がモンゴル国内で出ているというのです。勿論、それがどこの国のものか、また2020年の原発建設は日本か韓国なのか、わかりません。或いはその他の国が原発を「輸出」するのでしょうか?
そのような中でモンゴルの国会前でまさに逮捕覚悟のデモを3・11に敢行したモンゴルの友人たちには心からの敬意を表します。私たちはあらゆる知恵を使い、実際的、具体的な彼らとの国際連帯の活動を開始しなければならないと強く思います。
3・11にモンゴルのウランバートル(UB)で反核のデモを敢行したことは先日、お伝えしたとおりです。
モンゴルからの便りー国会前の3・11デモの様子(3月12日)
http://www.oklos-che.com/2012/03/blog-post_2381.html
彼らからのメッセージの中でも若干触れていましたが、実際は、UB市長はデモの届出さえ拒否したということを知りました。「モンゴル原子力関係アーカイブ」の報道記事をご紹介します。 http://bayartai.com/node/78
3・11反核デモ:UB市長は届出を拒否、警察・公安はデモに圧力
月曜日, 3月 12, 2012
Amarlin 2012年3月12日
3月11日、福島第一原発事故から1年、フェイスブックのAnti Nuclear Movement of Mongolia(ANM)グループの若者たちが核の脅威に反対してモンゴル国で初の覆面デモを行った。若者たちは当日、被災者に哀悼の意を表しながらチェルノブイリや福島で起きた原発事故について国民に広く関心をもってもらい、またこのような悲惨な事故がモンゴル国で繰り返されないよう警鐘を鳴らした。
放射能の恐ろしさを知った人類が、健康や自然に優しく安全な再生エネルギーを選択し、多くの国々が核エネルギーの拒絶を表明している。にもかかわらずウランを採掘して原発を建設する政策を推し進めるモンゴル国政府をデモ参加者は批判した。特にウランを採掘、原発を建設して「核燃料リース」という名目で外国の使用済核燃料をモンゴル国で受け入れ保管・処理する計画にデモ隊は一貫して反対した。外国に追従する政策がわが国を滅ぼす危険性についてANMグループが公表し、反核運動に全国民が団結するよう呼びかけた。
S.バトボルド首相は3月10~15日の日程で日本を公式訪問中で、原発を建設する協定の締結もその目的と言われており、デモ参加者の抗議行動もいっそう激しくならざるを得なかった。政府報道官がこの問題についてどんなに否定しても、2月17日、首相自らが「福島事故から教訓を得た日本と核エネルギー分野で協力する」と共同通信の記者に語ってている。首相のインタビュー内容は共同通信だけでなく、『毎日』や『ジャパン・タイムズ』などのメディアでも報道されている。
デモ参加者に今回「V for Vendettaマスク」を配布したのは、政府の圧力に対抗して自由のために闘う個人を象徴すると共に、このマスクが世界80か国以上に広がったオキュパイ運動において、またウィキリークスのメンバーがそれを被ってデモ行進したことがある。
デモに参加した100人余りの市民は、のぼりやプラカードをもってスフバートル広場を行進した。まずソウル通りに向かって行進する予定だったが、スフバートル区長B.バヤルマグナイが「日曜日の朝にデモがあると、交通渋滞が起こって国民が迷惑がかかる」という納得のいかない理由でデモの届出を受理しなかった。この区長はどうやら日曜日11時に国民が通勤すると信じているばかりでなく、道路は青信号で渡るものであるということも理解できないらしい。
またデモ行進中には「参加者の安全を守る」という名目でL.アマルムルン警備課長が指揮する同区警察と公安(私服)が動員された。警察・公安はデモを早く解散するよう、またデモ隊が自由に行進しないよう誘導するなど圧力をかけ、主催者を何度も威圧した。また「公安だ」と名乗る黒塗りの車に乗った男たち(私服)が近づき、主催者を交番に連行して圧力をかけたという情報も入ってきている。さらに公安らが「このようなデモは二度とするな、講演会でもしていろ」などと命令口調で「助言」したという。
このように祖国や社会の権利を守り、未来の子ども達のために、ごく普通の平和的デモの参加者に対して当局は様々な方法で妨害し、参加者を脅して表現の自由を侵害した。このことは、原発を建設して外国の核廃棄物を持ち込ませるために当局が尽力していることを改めて証明した。核エネルギー庁のS.エンフバト前長官も政府の名を語る人物がモンゴル国に核廃棄物を保管・処理するために秘密協定を結んだことを最近のインタビューで証言している。国民を脅し、また情報を隠蔽して国民を無知にしておけば、盗人が一番得をするのである。
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