2011年11月30日水曜日

東芝に抗議に行きました!「市民とは話し合わない」(東芝側)


猪俣川崎市議の呼びかけに応じて、「脱原発かわさき市民」や、「みどりの未来」「かながわ憲法フォーラム」、「核燃料サイクル阻止一万人訴訟原告団」など、ツイターで知ったと言う人を含めて総数、20名以上の人が臨海部で実験用原子炉の再稼働を始めた東芝に午後2時に抗議に行きました。新聞社も4社、取材に来ました。

午前中に東芝の臨海部の研究所の総務部の桜井氏に電話をした猪俣さんに、「個別対応はしない」と頑なに面談を拒みましたが、どうしてだめなのか責任ある回答もらいたい、と2時間粘った猪俣さんに「相談して電話をする」と答えたため、アポなしに現場に出かけました。電話のやりとりは以下のとおりです。
(桜井)当社(東芝)としては、個別市民との話し合いはやらない方針です。
(猪俣)個別と言うのは一人のことですか、20人くらいならいいのですか。
(桜井)川崎市からの申し入れがあもあり、できるだけHPで情報公開をするように検討します。
(猪俣)11月28日再稼働して以降止めたのですか。
(桜井)夜は稼働しないので、停止しています。今週中は稼働します。
(猪俣)毎日、臨界状態まで出力を上げたり止めたりすること繰り返しているのですか。
(桜井)そうです。
(猪俣)桜井さんの上司は誰ですか。
(桜井)こせがわ課長です。
(猪俣)課長か所長から責任ある回答を文書でください。
(桜井)情報公開に向けて努力します。
(猪俣)私も議員として仕事で伺っていますので、責任ある回答でなければだめです。
(桜井)相談して電話をします。

・午後2時に正門前に行ったところ、10名くらいのガードマンが入口を固め、総務部との連絡を拒む。
・猪俣さんは桜井氏との電話連絡を試みるが、先方は桜井氏も、こせがわ課長も、所長も誰もおらず所在もわからないと突っぱねる。
・「東芝原子力技術研究所の実験用原子炉」の再稼働を直ちに停止し、廃炉にせよ!という抗議書を門内の受付に手渡そうとするが、ガードマンが遮る。
・猪俣さんは、ハンドマイクで抗議書を読み上げる。
・入口の東芝の看板に抗議書を張り付けるが、ガードマンは器物破損罪になるのですぐに剥ぐように要求。
・抗議書を剥いで総務部に電話をし電話口で読み上げ、内容証明で送りつけることを宣言。
以上のような経過をたどりましたが、明日の各社はどのように報道するでしょうか?

しかし26日の東芝実験用原子炉の再稼働は、期せずして、東芝の子会社であるアメリカのウェスチング・ハウス(WH)の新型炉4基の建設を34年ぶりに決定したというニュースと重なりました。東芝はタービン周辺機を輸出することになります。米原子力規制委員会(NRC)が近く建設・運転の一括認可を行う方向だそうです。http://blog.livedoor.jp/beamazed/archives/1408320.html

これは何を意味するのでしょうか。スリーマイル島の事故以来、国内での原発建設を止め、日本・韓国に原発を作らせ輸出させ、自らの手を汚さず「核拡散防止」戦略によって各国に「君臨」してきたアメリカが原発建設の再開を始める意図は何でしょうか?私はどうしてもビルゲイツが買収したアメリカの原発技術のベンチャーを通して個人資産数千億円を東芝に投資したというニュースが頭から離れません。世界の古くなった原発を廃棄させるのではなく、より「安全で、安く、クリーン」な新型原発を買わせる戦略だと見ます。

野田首相がNYで「世界最高水準の技術」でアジアの新興国が欲しがっている日本の原発を売ると宣言した背景にはいろんな役者の顔が見えそうです。アメリカの原発建設の部品はどこのものを使うのでしょうか?韓国の「現代」と関係の深いWH社、東芝の子会社であるWH社、彼らは競合ではなく、頭はどこがとっても共存を決め、それぞれの得意分野で仕事を分かち合うのでしょう。原発マフィアとは国内だけでなく、世界を食い物にする存在です。

更に疑惑は募ります。11月29日の時事通信社は、速報で、枝野経産相の国会での答弁を報じています。「今回東芝がウエスチング・ハウス社から受注しているタービンなどは2国間原子力協定による平和利用目的担保の対象外だ。さらに言えば、3月11日以前に成長戦略の一環として原発プラント輸出を推進していた性質のものとは別で、結果的に原発に活用されるが、直接的なものではない受注だ。」国家と原発メーカの関係はいかに深いか、如実に物語っています。

ここ数日のブログを参照ください。
「川崎の実験炉 再稼働へ」(東京新聞 11/26) から思うこと
http://www.oklos-che.com/2011/11/blog-post_28.html

「東芝への抗議行動始まるー「脱原発かわさき市民」(11/29)
http://www.oklos-che.com/2011/11/blog-post_29.html

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