2010年5月4日火曜日

「多文化共生」の欺瞞を目撃しました!

「多文化共生」の欺瞞を目撃しました!

今日は、夫婦で日本で最大の映画街、川崎のチネチッタに映画鑑賞に行きました。街は、「第7回 はいさいFESTA」を謳い、「音楽・映像・食・酒・伝統芸能・・・ラ チッタデッラ大沖縄文化祭」とあります。川崎駅東口の商店街をあげての大イベントなのでしょう。帰りの車で、鳩山の弁解が繰り返し流れていました・・・http://lacittadella.co.jp/haisai/

沖縄であれ、韓国であれ、文化だの「多文化共生」だのと謳いながら、「文化」の一部を切り取り、沖縄や韓国への差別をなくし、その文化を尊重し多様化を尊重する・・・そうです。私は、「多文化共生」の実態、その欺瞞を、その正体を目撃したように思います。

そういえば、上海万博でTVは大騒ぎですが、日本の大阪万博のとき、キリスト教会は多くの人が集まるので伝道になるということでキリスト会館を立て万博に参加することになり、それに反対する人たちと、いわゆる社会派と福音派の争いになり、今日に至っています。社会派と言われた人たちの多くは教団から追放され、今日、福音派が完全なるヘゲモニーを握り、社会的な発言は慎み、行動を起こさず、相変わらず福音、魂の救いを看板に掲げて信者獲得に奔走しています。今やアジアで、最もクルスチャンが多くなった韓国は日本宣教に力を注ぎ、ローマ時代のように天皇をクリスチャンにしよう、日本人の魂を救おうと、大勢力を作りつつあります。2万人を超える韓国人教会も出現し、最近、「在日朝鮮人」より多くなった中国人伝道にも力を注いでいるそうです。

外国人の文化に関心を示し、多様化だとか「共生」が日本社会に必要だという人たちは何を考えているのでしょうか。外国人の全生活、全存在に関心を示さず、労働力や文化に関心を示すのは、根本的に、外国人への差別・抑圧だということに気づかないのでしょうか。「在日」の友人が多い、彼らを差別したことがない、しかし選挙権が欲しいのなら帰化をしなさい、外国人の地方参政権は亡国につながる・・・彼らとの対話が可能なのか、私は自信を失いそうになりながら、必死に耐えています。

良心的なキリスト教会もその内部に目を注げば、戦争責任告白を空洞化し、自分たちのやり方に反対するような人は教会に来てほしくないのでしょう、他の教会に行ってはとうそぶく始末です。信者獲得のために、教会においては国籍は関係がないと言いながら、国籍による外国人差別の実態には一切触れないのは結局、人間の魂の救いこそが最も大切なことと信じているからなのでしょう。魂と肉体とは分離できません。それはまさに外国人の労働力だけをほしがり、人格を認めない日本のあり方と同じように見えます。

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