横浜国大の加藤さんから送られてきた転送メールを再転送します。
今回の決定に横国の名誉教授、現役教授が賛成派に回っていることに
随分と憤慨されていますが、それはそうですよね。
なお、県の教育委員会の委員であった渡辺美樹(ワタミ社長)さんが
辞表を提出していますね。経済的に授業料を支払えなくなった学生が
増加し、それへの対応を訴えてきたのに教育委員会は応えなかった
という理由らしいのですが、まともなことを言いますね、渡辺さんは。
ところで、「一採択地区化」が決定したのですから、「まともな理由」を
提示できなかった市教委の狙いは、いよいよ、自由社の教科書の
横浜市場の占領でないのかという疑問が生じます。いかがでしょうか?
崔 勝久
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10月15日、神奈川県教育委員会は、行政区ごとに18地区に分かれている横浜市の教科書採択地区を1地区に統合するよう求める横浜市教委の要望を、4:2 の賛成多数で認めました。
これで、小中学校491校、約27万人の児童・生徒(小学生11万3千人・中学生7万6千人)を擁する全国最大の採択地区が出現することになります。(採択は22年度、使用は23年度から) 複数の採択地区制度を導入している政令指定都市で、統一への変更は全国で初めてであり、今回の決定は、採択地区の小規模化・適正規模化を求める無償措置 法16条や閣議決定に真っ向から逆行するものであり、他の政令市への影響も懸念されます。
昨日の県教委では、横浜市教委が1地区化の理由にあげた3点のうち、 「小中連携教育のため同一の教科書が必要」に議論が集中しました。 6人の委員平出彦仁委員長(横浜国大名誉教授)福田幸男(横浜国大教授) 具志堅幸司(日体大教授)宮崎(千葉商科大教授)渡辺美樹(ワタミ社長)、 山本正人教育長それぞれに「ふに落ちない」「教科書との関係が明確ではない」などの発言が相次ぎ「変更理由がつたなく、もっとまともな理由を出して欲しい」との苦言も。全員が、2度にわたって提出を求めた市教委の理由書には納得していませんでした。
しかし一方で4人の教育員は、「横浜市教委は教育改革に熱心で感銘した」「市教委の挑戦を応援したい」「リスクがあるがとりあえず5年、10年試して みては?」などの発言を行い、渡辺委員から「あまりにも情緒的。情緒で制度変更してよいのか」「県教育長は市内の地域に学力差があると明言したこともある のに、同一教科書がよいとするのはおかしい」などの批判を浴びる一幕もありました。
結局採決では、多様化・小規模化に逆行するとした渡辺委員、理由が明確では ないとした宮崎委員が反対、あとの4人が賛成で、1地区化がみとめられました。 皮肉だったのは、全国一のマンモス地区への拡大案を認めたその直後に、愛甲 採択地区を学校数で数校ずつとなる厚木市・愛甲郡の細分化案に全員一致で賛成 したこと。
渡辺委員が言い放った「(拡大化も小規模化も)市町村教委のいいなりなら県 教委はいらない」「ダブルスタンダーードだ」の言葉には、傍聴者もおもわず頷 いてしまいました。
終了後、横浜教科書採択連絡会が呼びかけて傍聴者と高嶋伸欣氏が記者会見を行い、抗議声明を発表、HNK・テレビ神奈川、各紙で報道されました。
◆抗議の声をお願いします。
〔宛名〕神奈川県教育委員会 教育委員長 平出 彦仁様
〔宛先〕住所 〒231-8509 神奈川県横浜市中区日本大通33
(企画調整課)TEL 045-210-8020 FAX 045-210-8920
※神奈川県のHPの「わたしの提案」もご利用できます。 http://www.pref.kanagawa.jp/teian/teian.htm
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