2019年1月5日土曜日

日韓反核平和連帯の今年度の活動方針について


みなさん、新年のあけましてご挨拶申し上げます。
1)本年も日韓反核平和連帯のはたらきをしっかりと進めていきたいと願っております。朝鮮半島における南北融和が進む中、韓国の文大統領は昨年平壌を訪問し、今年は朝鮮の金正恩委員長の韓国訪問が実現されそうです。一方、朝米の首脳も昨年面談し今年も2回目の首脳会談が計画されています。
翻って日本はどうでしょうか。
周知のように日本政府は、朝鮮に対する政治的・軍事的圧力によって、植民地支配の清算を明確にした朝鮮との国交樹立への道を封じ、「慰安婦」問題や徴用工問題、被爆者問題に象徴されるように、歴史の記憶ではなく、忘却という道を人々に歩ませています。かつて侵略したアジア諸国との国交を樹立するさい、植民地支配の罪過を認めた「賠償」でなく、経済成長のための「援助」という政策を採用してきました。その外交史は、多くの日本人に誤った歴史認識の種子を植えつづけ、憲法九条の空洞化と軍拡への道を準備することになりました。

2)私たち日韓反核平和連帯は、2016年の福岡宣言で4つの行動目標、①韓国人被爆者支援、②原発メーカーの責任追求、③原発メーカー訴訟の支援、④国際平和連帯運の追求、を掲げました。②は東芝、日立の原発の運転、輸出に関する運動側の要求は一定の成果を見ることができました。東芝は会社自体の縮小を余儀なくされ、原発事業に関してはメインテナンス(保守)に特化しようとしています。日立もまた英国での原発建設計画は断念することを余儀なくされそうで、新年の日立の会長の挨拶では、原発事業からの撤退に関しては国民の意見を尊重すると発言せざるをえなかったようです。また三菱重工はトルコの原発建設事業から撤退することになりそうです(東京新聞 2018年12月5日)。私たちはさらなる原発の運転、輸出に反対する運動を生活の隅々にまで進めていきたいと思います。しかし世界的には中国、ロシア及び韓国の原発輸出計画は進められており、ますます国際的な反核平和連帯運動の必要性が強まっています(テレ朝「中国が原発輸出に攻勢 日本企業の断念相次ぐ中」2018/12/22)。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000143753.html

3)私たち日韓反核平和連帯は、今年度、韓国人被爆者問題と国際平和連帯運動の構築に取り組みたいと考えています。韓国人被爆者が米政府に原爆投下の謝罪と賠償を求め、ホワイトハウスに10万人以上の署名を提出する運動を計画しており、私たちは全力をあげ、日本国内での署名活動を進めます。
国際平和連帯運動に関しては、朝鮮半島、アジアの非核化のためには核兵器を持つ在日米軍の撤退と日本の軍縮を進めることが必要不可欠です。南北融和が進む中、どうして核兵器をもつ米軍の駐在が必要でしょうか。敵対視してきた朝鮮、中国とは対話を進め、「専制と隷従、圧迫と偏狭を」アジアから「永遠に除去しようと努め」ることが政府の「責務」です。私たちは人間性の名誉にかけて、全力をつくして「この崇高な理想と目標を達成する」(憲法前文)ことを願っています。
以上、新年にあたり、日韓反核平和連帯の進むべき道に関する所信を表明といたします。
                 2019年 1月3日

                 日韓反核平和連帯  代表   木村公一
                   同       事務局長 崔 勝久

ソウルで3月1日開催される、3・1運動100周年記念集会にお招きします。計画の詳細は1月末までに公表します。多くの方のご参加をお待ちしています。

フォーラム参加へのご案内
3・1運動100周年若者&市民フォーラム

イベント趣旨: 「キャンドル革命」による政権交代以降、4・27の板門店宣言と共に韓国社会は変化を遂げている。1919年、「反植民地・民主共 和」両軸に基づいた闘争である「3・1運動」や「5・4運動」の100周年に際し、朝鮮半島や日本、中国および周辺国に住む平和を大 切にする人々が出会う機会を設ける。 歴史の現場、暮らしの現場を訪れたり、ディスカッションや交流の機会を設けたりし、アジア市民の交流が実践される場を図 る。ひいては、新しい平和や、共同の努力で切り開ける道を共に模索していきたい考えである。 「3・1運動」は100年前、東京の「2・8宣言」から4月末まで、満州と沿海地方などにて繰り広げられた。民族自主のみならず、ア ジア平和へ進もうとした。韓国国内に限らず、海外でも共に参加する機会であり、共同の場となる見込みである。 現在、各国の若者世代が向き合っている貧困や格差、就職、未来不安、持続可能な社会など、共通の問題を解決するための法 案も共に探さなければならない。特に未来世代の主役である若者が自ら参加して率いてくれることを期待する。

2月28日、午後12時までにソウル、仁川空港ロビーで集合
      午後3時、Seoul YMCA(鐘路3街ーJong-No,Sam街)でオリエンテーション
      夜は南山ユースホステルで宿泊
3月1日、 午前9時、南山ユースホステルにて会議韓国側で計画した議論に参加
      昼食後、光化門広場の大集会に参加
      夕食は、国民会議、韓日反核平和連帯主催の食事会、懇談会に参加
3月2日、 自由時間
      板門店訪問(既存のコースに参加、バス代金と昼食は各自負担)
      大邱市訪問、崔鳳泰弁護士たちとの懇談、会食
3月3日  ハプチョン訪問、韓国人被爆者との会談、昼食
      大邱空港から帰国
     
オプション
①2日に帰国する
②2日に南山ユースホステルではなく、各自でソウル市内のホテル予約、宿泊可能
③3月2日、希望者は昼食後、列車で大邱に移動、崔鳳泰(チェ・ボンテ)弁護士たちと食事会、懇談会。
④ 3日はバスにてハプチョン訪問、被爆者との懇談会、大邱に戻り、自由行動  

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