2017年11月10日金曜日

北朝鮮、自滅は選ばないー「ラルフ・コッサ氏に聞く」(朝日新聞11・9)

昨日の朝日新聞の記事です(11月9日)。ラルフ・コッサ氏の記事を挙げました。大変、興味深い内容です。
「これまでは、異常なまでに脅威をあおる指導者は一人だけだったが、今は二人いる。」(崔:もちろんトランプと安倍でしょう)

「金正恩・朝鮮労働党委員長はそれほどトランプ氏のことを心配していないように見える。ソウルに被害が及ぶ措置を米国が取れないことを理解しているからだ。もし北朝鮮が日米韓の1つの標的に核兵器を撃ち込めば、2千発の反撃を受けることになる。まさに自殺行為であり、自滅を選ぶことはありえない。」

「北朝鮮が核兵器でグアムやロスンジェルスを攻撃できたとしても、米国がひるむことはない。米国を破滅に追い込むことができたソ連と対立して時ですら、欧州や日本から手をひくことはなかった。北朝鮮の核兵器は「ゲームチェンジャー(大きな転換をもたらす出来事)ではない。」

「(中国は)米中首脳会談でも米国に対して協力するふりをするだけだろう。」

私もラルフ・コッサ氏と同じことを考えていました。
結局、トランプは北朝鮮の危機を訴えながら、日韓中から総額30兆円のビジネスを成立させました(中国は28兆円)。トランプと安倍がいくら北朝鮮への圧力をかけるといっても、最後は対話しかないのです。プーチンが正しく見ているように、北朝鮮は脅しには屈しないでしょう。

結局、安倍は北朝鮮をだしにして「国難」ということで自公政権を続けることになり、トランプは莫大なディールを成功させました。しかし経済的な圧力を北朝鮮にいくら加えても、人民が苦しみ、アメリカの軍事産業が潤い、中国はアメリカの先端技術を手に入れるようになるだけです。日本はこのまま経済的、社会的に安泰とした状態でいられるでしょうか?私は日本がこれからどうなるか、悲観的です。

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