2015年6月24日水曜日

原発メーカー訴訟の弁護団は原告との話し合いに応じるべきです

原発メーカー訴訟の会の朴事務局長の会員へのメッセージです。 6月23日

皆さんへ

「信頼がないと話し合いができないと弁護士や弁護団傘下の原告の中で発言する人もいますが、あれだけ敵対し合ったアメリカと中国が日本の頭ごなしに話し合いを進めました。日韓の首脳も会って話し合いをするしかありません。北朝鮮ともいずれ会って国交回復をしなければならないのは目に見えています。」
いくら敵対していても、権力者でさえ話し合います。
日立闘争の時、係争中であっても日立製作所の経営陣は、原告・支援グループと話し合いに応じました。

原告弁護団が、訴訟進行、証人申請、法廷戦術について原告と話し合うのは、当たり前です。

弁護団は話し合いを拒否するそうですが、26日までに正式回答が届く予定です。

再度、弁護団への話し合い申し入れ書を添付します。
朴鐘碩

同じく原告の本田哲郎さんから朴事務局長を支援するメールがML上に公開されてれいます。

原告の本田哲郎です。
朴チョンソク事務局長に連帯します。
代理人である弁護団が原告団からの話し合いの呼びかけに応じようとしない。こんなことって考えられない、理不尽きわまりないこと。
信頼関係が壊れたから・・・というのは理由になりません。小さな子供のケンカではあるまいし。職務として、大人として、話し合いに応じなければ、弁護団として
の務めもはたせないのに。ふしぎな弁護団ですね。


以上。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

原発メーカー訴訟を提起した前訴訟の会の事務局長の崔ですが、今回は一原告として訴訟の会のMLに公開した私のメッセージを私個人のブログに掲載します。

軽水炉原発が根本的に欠陥品であるということを明らかにする歴史的背景とその事実を知った私は、この原発メーカー訴訟によって福島事故におけるメーカーの責任を追求し、全世界の原発に反対する人たちとの連帯を強め、新たな原告の募集をしはじめなければと考えています。

原発は再稼働をさせず、今あるものは早期に廃炉にして新たな原発建設を許さず、ましてや世界に原発を輸出させないようにすべきです。原発再稼働反対!原発輸出を許すな!

『シビアアクシデントの脅威ー科学的脱原発のすすめ』を読んで 
http://oklos-che.blogspot.com/2015/06/blog-post_21.html



訴訟の会のメンバーのみなさんへ
6月3日

東京地裁で行われた最初の原告・被告代理人による進展協議が行われ、そこに裁判所から「原告の権利」と認めさせ傍聴した朴事務局長は、GEの代理人が原賠法をたてに数回の口頭弁論で結審することを裁判所に要請したことに対して、私たちの弁護団が沈黙を守ったという驚くべき事実を明らかにしました。

沈黙は同意ではないという屁理屈を言う人もいますが、裁判所では、原告の利益を代弁すべき代理人は否は否として明確な主張をしなければならないことは、裁判では常識なのです。そのことに危惧した事務局が一致して弁護団に早期の話し合いの申し込みをしたのに、期日までに返事がなく、寺田弁護士は、最終的には26日に公にするということでしたが、訴訟の会との話しあいを拒むと事務局長には口頭で回答したそうです。

再読しましたが、確かに訴状はよく書かれています。思考を深め勉強したことがよくわかります。しかし、機構法の位置づけや日米原子力協定の分析も完全に欠落しています。やはり私たちは原告と弁護団が一緒になってもっとこの1年間、学習すべきだったのです。

数回の口頭弁論で結審することは訴訟の会の原告も、弁護団傘下の原告も同意しないでしょう。そもそも陳述するのは一人の原告ですむのでしょうか。軽水炉原発はシビアアクシデントを防げない欠陥品であるということをどう証明するのでしょうか。海外の原告の精神的損害は誰が陳述するのですか?訴訟の会の事務局は弁護団、弁護団傘下の原告に対しても裁判の進め方について話し合うことを求めています。なによりも、マニフェストでは現弁護団の支援を謳っています。

信頼がないと話し合いができないと弁護士や弁護団傘下の原告の中で発言する人もいますが、あれだけ敵対し合ったアメリカと中国が日本の頭ごなしに話し合いを進めました。日韓の首脳も会って話し合いをするしかありません。北朝鮮ともいずれ会って国交回復をしなければならないのは目に見えています。

それなのに、私たちは裁判を決断し代理人を選任した原告なのに、その代理人と対話ができないというような事態に留まっていていいはずがありません。合意に達しなかった、あるいは最悪の場合、意見がどうしても合わなかったということもありうるでしょう。しかし私たちは徹底的な話し合いを試みるべきです。その次のことはそのときに決めればいいではないですか。

私は7月中旬に訪米し、3週間、全米で反原発のアピールをします。韓国で甲状腺がんの責任が原発運営者にあるという判決を勝ち取ったイ・ジンソプさんと一緒に回ります。私は原発メーカー訴訟のことを話します。「トモダチ作戦」で被曝し東電と原発メーカーを相手に裁判を起こした米兵と弁護士に会う段取りを進めています。同じメーカーを相手に裁判を起こした者同士が連携をとりあうのはあたり前のことです。

結果はあとからついてくるでしょう。まず私たちが始めたメーカー訴訟に関しては、弁護団と原告との話し合いが最優先されるべきだと考えます。話し合いをするのになんの障害もありません。閉ざされた心を広げればいいだけなのです。




0 件のコメント:

コメントを投稿