2013年7月30日火曜日

昨日、川崎阿部市長に提出した抗議文の内容が東京新聞で報道されています。



昨日、川崎阿部市長に提出した抗議文の内容が東京新聞で報道されています。

10月の市長選にあたってどの候補であってもこの問題は無視することはできないでしょう。各政党が焼却灰投下に賛成したのも、行政からの説明で、市民には十分に説明したということを前提にしていたことが判明しています。各政党にも十分に理解していただき、市民の不安を解消すべきだと考え、市長に市民への説明会を求めています。

環境局の課長は、抗議文を提出したときに、十分な説明をした回答を求めたことに対してその時期を含め、連絡をするということを約束されました。

参考資料(熊本・辻両氏をお呼びしての懇談会のときに配布れたもの)
川崎市のゴミ・下水道汚染汚泥の焼却灰の内海投下(埋立)について
熊本、辻両氏を囲んだ懇談会で意見交換すべき内容
      
(1).事実経過
私たちは「放射能汚染を考える川崎市民連絡会議」は、長崎大学の小川教授の420日の講演会の後、市民の手によって焼却灰の問題を取り上げる市民運動を展開するために結成いたしました(共同代表:今井克樹、川口洋一、事務局長:崔勝久)。
小川さんの講演の内容については、川崎市が環境団体などに委託して、ゼオライトを使った実験によって飲料水並の水質基準を順守する焼却灰の内海投下の施策は安全だとした見解、その方法論、実態を批判した初めての見解として評価されます。

2013420日土曜日
川崎市の「放射性焼却灰海面処分の問題点」講演レジュメ公開
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/04/blog-post_20.html

市の施策に関する小川教授の見解は以下の通りです。
1.ゼオライトをセシウムの吸着材として使うのは、安いから。
2.ゼオライトに吸着されたセシウムは27度以上になると遊離し始める。決して川崎市が主張するように、吸着が固定されるたままで定着することはありえない。
3.償却されたセシウムは気化され、大気中に飛ぶ、フィルターでは防ぎきれない。
4.外洋と内海を分けていても、コンクリートで作られた構造物はヒビが入り、地下、外洋、待機中へのセシウムはもれる。
5.実験室のビーカで得たデータを根拠にしてすぐに海面処理するということはあってはいけない。純粋培養的な環境と自然環境とは全くことなる。
6.現在の構造物から外洋に出す海水の濃度処理するような施設は高くつき、不十分。雨水を防ぐ屋根をつくるとか、ある物質(名前を失念)を構造物に一定の厚さで処理すると、一定の効果がある。

(2)川崎市長及び各政党への質問と回答
私たちは51日に市長あての公開質問・要望書を提出し、同23日に回答とともに環境局からその内容の説明を受けました。

2013524日金曜日
現川崎市長は市民との対話の意思のないことが判明ー市長の回答・説明会より
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/05/blog-post_24.html

一方、自民、公明、共産、民主、無党派(一人賛成、一人反対)各党派はいずれも市側の説明を受け、市の施策は安全なものとして委員会で賛成をしています。10月の市長選までに私たちがこの問題をどのように理解し、どのような対応をすべきかを議論すべく、本日は熊本、辻両氏をお招きいたしました。

(3)問題点の整理(崔の私見)
1.各政党が賛成したのはいずれも市が地域住民に十分な説明をしたということを前提にしており、市民への情報提供は説明会の開催もなく、また紙面での情報公開は一切なかったことが明らかにされています→市民への説明会の要求

2.川崎市の施策は水道水並の水質を保障するためにゼオライトの一次使用、問題が発生した場合の二次使用(その為の施設の設置)とモニタリングの実施によって安全を宣言→実験室から即「本番」という手順、方法論の問題、施設及びゼオライトの有効性の検証

3.内海の焼却灰の投下によって東京湾への内海水の放流が行かわれているが、生態濃縮の問題はないと政府見解を元にして市長は回答しています→本当に問題はないのか学問的な検証及び東京湾汚染に関する情報収集

4.焼却の際にセシウムは変質され、またフィルターによってセシウムは除去されるので
気化したセシウムが空中に飛ぶという問題はないという見解→現場検証の必要性

5.臨海部に放置されている高放射線量の処理の問題、東電への要求の問題
6.放射能汚染に関する条例制定の検討
7.市長選に備えて準備すること、各政党への働きかけ(衆院選後)
8.次の学習会の準備
9.事務局体制の役割分担その他、「ごみねっと」との関係について


2013720

放射線汚染を考える川崎市民連絡会議
事務局   崔 勝久

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