2013年5月12日日曜日

在特会が街にやってきた! Zaitok-kai is coming to Town!

在特会が川崎にやってきました。

12時半の丸井ビル前では在特会は50名もいなかったでしょう。それに「帰れ!」コールをする人たちが20-30名くらい。警察は在特会を守るように完全に囲んでしまい、彼らに「帰れ」コールをする集団と遮断してしまいました。そして最後にはその集団を取り囲み身動きさえできないようにしてしまいました。

その周りには100名くらいの人が何事か見守っている人たちでいっぱいです。在特会はとにかく、日本の国は日本人のもので、外国人はおとなしくしていれば何も言わないのに、特権を求め騒ぎ出すので、日本と日本人を守る為に自分たちは立ち上がった、あとは通名(パスポートでも通名を使っているなどと、見てきたような嘘を連ねていました)や、地方公務員のことなど、まさに特権をとることで日本人を窮地に落とし込んでいるという言い方です。

いっぽうは、まさに警察がいなければ乱闘になるかのように勢いよく、在特会につかみかかっていました。それを見て在特会は、彼らは暴力集団だと言い、苦笑をしてしまいました(笑)。

在特会はおよそ1時間くらいで警察に完全に両道を作ってもらいその間を通る形で駅の方に、次の集合地に行ったようです。私たちも少ししてその集合場所に向かったのですが、完全に警察に封鎖され、彼らの集合地での集会には行けません。しかしただ通るだけと言いつくろってその公園に行ってみると、70-80名くらいのメンバーが(いわゆる右翼的なかっこうをした人はいない)いました。

そばを通り過ぎ、近くの彼らがデモる交差点で待っていると、彼らからぼろくそに言われていた有田議員が彼らの方に向かって歩いていきました。そうして待つこと30分、在特会の隊列が来たのですが、なんとその時は200名くらいに増えていました。そしてデモ行進です。「帰れ!」コールの一群は旗を持ち、激しくののしり、その間を警察が分けます。「帰れ!」コールの一群につかみかかる在特会のメンバーも現れました。

そして市役所を過ぎ、川崎駅前を通り、商店街を通り過ぎて元来た道に戻ったのですが、その間街は騒然としていました。通り過ぎる人は何事かと思ったでしょう。

私の見た限り、在特会の勢いと発言を歓迎するような人は見受けられませんでした。何も知らないおじさん、おばさんは、外国人を殺せと言う集団のデモが来ると聞き、それはひどい、自分は中国人は日本を奪うかもしれないから危険だと思うけど、殺せというのはどうういうことかと言ってました。

以下、友人が送ってくれたスナップ写真と私の携帯電話で撮った写真を添付します。ごらんください。その後で、私の感想をお読みください。










さて、私は12時半から5時までの間、在特会の後を追い、彼らが何を言うのか、どういう表情をしているのか、それに対して「帰れ!」コールの一群の人たちはどうなのか、一部始終を見ました。「帰れ!」コールのひとはレイシスト集団を容赦なく批判しますが、まだ言っていることに首をかしげるようなことはありません。ただ、在特会は天皇も朝鮮人だから殺せと言っていると言ってましたが、そのような発言は在特会からはありませんでした。

ここは在日が多く住んでいるということをお前たち知っているのかと在特会に食いつく人もいました。しかし私は彼らの表情を見ていて、私はついていけないと思いました。

レイシスト、その通り、在特会にはそれ以外の言葉は見つかりません。AP通信の記者から私が在日であることを聞かされ自分は胸を針で突っつかれる思いだが、当事者のあなたはどうですかと尋ねられました。私はこの怒りを表現する言葉を見つけることはできず、ニューヨークでこんな黒人やユダヤ人に差別言辞をまき散らすデモが街の真ん中でできるのですか、それをアメリカ人は黙って許しますか、とだけ言いました。

排外主義、その通りです。しかし私は、「帰れ!」コールの人たちが排外主義とはなんで、在日が置かれている状況を少しでも聞いたことがあるのか、そしてそれはどんな問題なのか、自分とどういう関係があるのか自問したことがあるのか、深く考えたことがあるようには思えなかったのです。私はただただ黙って、殺し合わんばかりの喧噪のなかを歩いて行きました。


参考文献;在日」の生き方と地域問題への関わり方ー病んでいるのは日本人社会
http://www.oklos-che.com/2012/04/blog-post_08.html




5 件のコメント:

  1. きちんと、近代史で、在日コリアンの来歴をやらないのが、いけないのです。

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  2. 今日は行けなくてすみませんでした。シェアさせていただきます。
    ところで、奴らは人間としての品格じゃないんでしょうか。自分が気に入らなければ何をやってもかまわないというのは、異常性格です。。親から、嫌いなものは殺してもいいとでも、教育を受けたんでしょうかね・・・歴史教育以前の問題です。

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  3. 崔さんからは批判の対象でしかない川崎市がやってることすら、在特会には目障りなのですね。っていうか在特会もレイシストしばき隊も川崎にどんな政策やそれに関する論争があるかなんて、知らなそうですね。

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  4. 櫻井 道雄 川崎ですか…シェアさせて頂きます。


    今岡 良子 セクハラ、アカハラ、モラルハラ、アルハラ、さまざまなハラスメント、ハラッサーは規制されていくのに、なんで、こんな古典的な差別行為が許されているのか?
    11時間前 · いいね!

    なかむら ともえ It sounds like Santa is coming to town. (=_=;) 最近鶴橋はどうなんかな?


    今岡 良子 逆な言い方をすると。子どもたちが見て
    、彼らがふる日の丸は醜い。どんどん、日の丸持って、もっともっと、狂ったことをやって、嫌われろ。


    鄭 甲寿 なかむらさん、最近鶴橋は来ていません。わたしたちの仲間が毎週、日曜日、彼らがデモした場所を事前に警察にデモ申請しているので、鶴橋駅前ではできないのです。他にもいろんな手を打っています。ここで詳しく書けませんが。そろそろ全国的な対策会議をもつ必要があるでしょうね。


    田﨑 光哉 Seungkoo Choi さんのおっしゃっていることがよくわかります。
    在特は論外ですが。対峙する側も如何に。当事者不在とはこういうことを
    いうのでしょうね。


    鄭 甲寿 これは日本人と日本社会の問題です。当事者は、日本政府と警察も含まれるでしょう。日本も批准している国際人権規約にも抵触しています。その上で、鶴橋で彼らのヘイトクライムを絶対許さないために、日本の市民と連帯して対抗デモでも彼らを圧倒しながら、様々な対策を打つことで、今のところ彼らを寄せ付けないことに成功していると言えるでしょう。他の地域でも参考になると思います。


    なかむら ともえ カプスさん 説明ありがとうございます。なるほど。安心しました。支援者の努力によってですが。。なんかあったら参戦しようと思っていました。^^ ヘイトスピーチ自体を罰せられるように早く法改正出来るようになればいいですね。また鶴橋商店街/コリアンタウンにもお邪魔したいです。もちろんです。日本国内の問題は在日コリアンだけの問題ではなくて、日本人と日本社会の問題だと思います。


    なかむら ともえ ここ最近まで「排外主義」という言葉聞いたことありません。アメリカに住んでいたこともありますが、欧米、世界中、いろんな人種が一つに国にいるのが当たり前の時代です。私は海外に住んだ経験がありますが、では、日本人が海外に住むのはいいのでしょうか??排外主義で追い出されてごらんなさい。(現に9/11後のアメリカではそう言うことがありました)アメリカでは在米アジア人の中では人数では日本人が一番マイノリティーです。日本人としてアメリカにいるのは肩身狭いですよ。在特会とやらはそういう感覚を味わった方がいい。


    鄭 甲寿 ヨーロッパのような差別禁止法が可能か、弁護士らとも検討中です。日本にも人権規約に対応する国内法の整備が本来義務付けられていますからね。


    なかむら ともえ アメリカでも差別発言(ヘイトスピーチ)は罰せられます。差別自体についていっぺんには解決出来ないかもしれませんが、差別的行動、言動に対して現行犯で逮捕するなり、公の場所で規制出来るように出来たらいいですね。フランスではイスラム教の中東系の子供が頭に布を巻いているだけで学校にくるな、と言われているらしいです。フランス人からしたら、「テロ」を想像させるという理屈ですが、朝鮮学校と同じく、子供の教育を侵害していますね。


    吉田 明彦 ブログでChoiさんが訴えたかったことが、その苛立ちと失望があまりにも理解されないのはなぜなのか。「良識的」な日本人がヘイトスピーチを許せないというのは単に不快だ醜悪だと感じるからというだけの理由からなのか。

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  5. 《「帰れ!」コールの人たち》には新大久保のデモを止めさせるための署名活動に奔走している在日や、ありとあらゆる回路を使って地域コミュニティとの連携を模索している人たちもいるのに、ロクに話もしないで

    > しかし私は、「帰れ!」コールの人たちが排外主義とはなんで、在日が置かれている状況を少しでも聞いたことがあるのか、そしてそれはどんな問題なのか、自分とどういう関係があるのか自問したことがあるのか、深く考えたことがあるようには思えなかったのです

    なんてことをよく書けたものです。

    しかし日立闘争から闘ってこられた崔さんがそうおっしゃるのなら、その通りなのかもしれません。おそらく「外野」は撤退して、川崎は崔さんにおまかせしたほうがよいのでしょう。

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