2013年5月11日土曜日

6月2日の東京でのデモが分かれて開催されることに対して、共同開催を求める公開書簡


今年の3月11日、私たちは2回目の「原発ゼロへのカウントダウン in 川崎」を開催しました。そこには1500名の市民が結集し、その準備に関わった実行委員会では思想や立場を超えて、川崎の地で反原発の運動をしようということで協力しあうことができました。

その後実行委員会では、来年からは3・11集会をイベント的に定例化するのでなく、川崎における反原発に関わる市民運動の活性化に貢献できるようにしようということで確認しあいました。HPを立ち上げ、各グループの運動を紹介していくことになります。

そして6月2日の東京でのデモに川崎から大挙して参加しようとしたのですが、残念ながら、東京でのデモはいくつかのグループに分かれることになりました。そのことについて共同代表の三嶋健さんのコメントと、実行委員として採用された文書を公開します。
崔勝久

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6月2日に、さよなら「原発1000万人アクション」と「原発をなくす全国連絡会」、そして、「首都圏反原発連合」が集会とデモをします。「1000万人アクション」と「全国連合」は、別々の場所で集会を開催し、最後に「首都圏連合」主催の国会前行動に合流するとのことでした。全国的な影響力を持つ三団体が連携しつつ、同一日に共同行動をすること自体すばらしい事だと思います。しかし、昼間から、統一した集会があれば、もっとインパクトは大きいでしょう。

そこで、私たちは、3団体に対して、統一集会を実現するべく努力をお願いしますという内容で、「6.2 NO NUKES DAY」という名称で要望書を出すことにしました。「1000万人アクション」と「全国連合」に対しては、5月2日に郵送し、「首都圏反原発連合」については、7日に、ホームページに投稿しました。
要望書は、立場を超えて川崎地域で活動してきた私たちの切なる願いを書面にしたものです。実行委員会で何度も議論してまとめた文章です。皆様に、ご紹介します。(三嶋 健)

さようなら原発1000万人アクション    御中
原発をなくす全国連絡会             御中
首都圏反原発連合                  御中
                                                                   2013年4月23日

「6.2 NO NUKES DAY」によせて
                        原発ゼロへのカウントダウンinかわさき実行委員会
                                    共同代表  川口洋一
                                    同     三嶋 健

  私たちは、川崎市内の個人、団体を中心に原発をゼロにするという目的で集まった共同組織です。
  私たちは、それぞれの独自の行動を尊重しつつ、情報を交換し、連携することにより、川崎市民に反原発をアピールしてきました。具体的には、昨年の3月11日には1650名、今年の3月10日には1400名と集会を成功させ、昨年秋から今年春にかけて、国会前の金曜日行動を川崎にも広げようと、川崎駅頭で、反原発を共通のテーマとして、それぞれの思いをアピールする等の活動をしています。

  さて、貴団体らが、6月2日に「6.2 NO NUKES DAY」のロゴの下、共同行動をすることを呼び掛けたことについては、心から賛同するものです。
  すなわち、貴団体らが記者会見で公表した、「原発再稼働を既定のものとする『新規制(安全)基準』の策定及び原発再稼働に真正面から反対し、『原発ゼロ』へ転換を求める運動の力をいまこそ結集し連帯すべき時であるという認識のもと、7月の参議院選挙を見据えた6月2日(日)に『6.2NO NUKES DAY』の統一ロゴのもと、首都圏をはじめとして大規模行動を行ってきたグループが連帯し共同で『同日アクション』を開催する」(三団体呼びかけ)という趣旨には全く異論がありません。

  私たちは、今も、2012年7月16日、17万人が集まった、「さよなら原発10万人集会」の感動をまざまざと思い起こします。炎天下の中、会場には圧倒的に多数の人が集まりました。心をひとつにすれば、原発をゼロにすることは可能だと実感しました。この感激は、今も、私たちの活動の大きな支えになっています。

 しかし、今回、とまどうのは統一した集会が組まれていないことです。「さようなら原発1000万人アクション」は芝公園で、「原発をなくす全国連絡会」は明治公園で集会と、同じ日に別々の場所で開催されますが、この点は大いに不満です。

 私たちは、貴団体らの呼び掛けに呼応して参加し、連帯を深めようと考えていたのですが、統一集会となっていないので、それぞれが、関係の深い団体個人が主催する集会に分かれて参加するしかありません。各々の立場を大切にしながら連携する共同組織という私たちの性格上、二つの集会の内どれかに一致して参加することは不可能です。
  首都で、大集会を開催する目的は、反原発を全国的にアピールすることにあるはずです。参議院選挙を前に、大同団結して「反原発の人民の意思」を示す絶好の機会だと思います。

  しかし、このように別々の集会では、その効果は半減します。当日、二つの集会参加者は、集会終了後、首都圏反原発連合が主催する「0602反原発国会大包囲」に合流するようですが、そうであるならば、昼間の集会から共同して開催すべきではないでしょうか。
  私たちは、貴団体らが様々な障害を乗り越えて、同じ日に合同で行動をおこすところまで実現したことにつき、賞賛を惜しむものではありませんが、なお、当日、同一場所での集会を実現するための対話を重ねることを求めます。

  地域で立場を超えて共同行動をしている私たちの期待に応えて、共同の集会を開催することを求めるものです。            以上
                          (実行委員一同) 

2 件のコメント:

  1. 大同団結させないよう常に巧妙に分断 分裂させられますね(~_~;) 一致団結ですよ~‼

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  2. 「原発ゼロへのカウントダウン in 川崎」実行委員会が6月2日の集会を前にして、3団体に統一集会を要請したことを非常に高く評価するものです。たとえ、川崎で起こった小さな芽でも、それが正しく、時代の要望にあっているものならば、大きく広がっていくことは可能だと思います。展望の正確さと、道徳的な優位、そして相互の信頼関係こそが、多くの人々を引きつけ変えていくことを可能とするものだと常々思っております。
    岡田 卓己

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