2012年10月10日水曜日

あさこはうすの小笠原厚子さんをお迎えしてー大間原発の建設中止をもとめる決議



大間は既に建設許可が下りているという理由で、青森県の東通りと島根県を合わせて3ヶ所は建設再開を会社側と地元に判断を委ねたことになっていますが、その判断は基本的には政府がしたということです。

小笠原さんは、地元は黙って賛成と報じられているが、自分の耳元で「あさ子(厚子さんのお母さん)も厚子もよくがんばったな)とつぶやく人もおり、自分の印象では表立って反対の声を出さなくとも漁師である住民の半分以上は、反対している、と話していました。集会の最後には、「お母さんは30年間、自分一人で反対して15回も工事をストップさせたので、自分たちはなんとしてもその意思を継いで、大間原発建設をさせないようにしないといけない」と語っておられました。

大間原発のすぐそばで生きると決断したお母さんの思いを引き継ぎ、あのロッジハウスを改造してずっと住めるようにしたい、いろんな生き物も飼う「あさこはうす発展プロジェクト」を始める、と力強い宣言がなされました。

11月11日に大間で青森の反対運動をしている人が集まり、集会をもつそうです。私たちも東京で、11・11NNAA5ヶ国記者会見をもちますが、大間ともネットでつなげ、全世界に情報発信したいと考えています。

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           大間原発の建設中止をもとめる決議

電源開発は、福島第一原発事故にともない大間原発建設を中断していましたが、政府の「中断していた原発建設については、企業責任で再開しても良い。」という指示を受け、10月1日、建設を再開しました。

大間原発は、燃料のすべてにMOX燃料を使用する、世界で初めてのフルMOX原発です。原料となるプルトニウムを取り出しための使用済み核燃料の再処理については技術的に不可能であると、世界の国々が撤退しています。六ヶ所村の再処理工場もトラブル続きで、19回も完成が延期されている状況です。高速増殖炉の実用化もまったくめどが立たず、核燃料サイクルは完全に破たんしています。この現実を踏まえれば、大間原発は建設しても実用化は不可能です。その上、大間原発敷地の近海には巨大な活断層の存在が指摘され、敷地内にも断層が走っていて、危険この上ない立地です。

福島第一原発事故では、政府は収束宣言を出しましたが、いまだに核燃料保存プールの水位が低下したり、内部に抱える多量の高濃度放射性物質の搬出のめどもたっておらず、危険な状態が継続しています。そして、この事故によって16万人もの人々が故郷を失い、多くの人、とりわけ子どもたちが、日々被曝の不安と恐怖にさらされる生活を余儀なくされています。ひとたび、事故が起きれば、このような過酷な状況が繰り返されることが容易に予想され、政府のエネルギー戦略策定のパブリックコメントなどでは、8割以上の国民が「2030年代には原発ゼロ」を選択しました。

このような状況を考えれば、今回の大間原発事故建設再開は容認できません。無理な使用済み核燃料の再処理事業継続のつじつま合わせのために、建設を再開するということは、世界中の人々の非難を浴びる行為です。

大間原発派、現在38%しかこう伯父が進んでいません。原子炉などの重要部分の建設はまったく行われていない状態です。大間原発から30キロ圏内にある地域では函館市をはじめ、訴訟も辞さない決意で反対の意思表示をしています。経済的にも安全上も、今、事業全体を撤退することが最も理に叶った選択です。

私たちは本日、経済産業省に、大間建設工事中止を申し入れました。ここにをはじめ、あらゆる必要な行動を行うことを決議します。

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