2012年1月29日日曜日

川崎からリニアカー建設反対運動の狼煙(のろし)を

新幹線と原発は民主党の新経済成長戦略の中心に位置づけたものです。それを海外に輸出するにはまず日本で具体的な実績を積まなければならないという背景があります。東京ー名古屋間で30分短縮するということは単に便利になるということでなく、それを輸出の目玉にして日本経済復興の柱にするという狙いです。そしてなによりもリニアカーは膨大な電力を必要としており、原発の再稼働をJR東海の社長が求める発言をする必然性があるのです。

脱原発かわさき市民は、脱原発への取り組みの中から瓦礫の問題、放射線汚染の問題、地震・津波の災害対策、そしてさらにリニアカーが川崎北部を通るということから、強い関心をもちリニアカー建設反対運動に関わり始めました。今回は、「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会・川崎」と銘打ち横とのつながりをもち、JR東海が進めるリニア中央新幹線の軌道新設をめぐり、行動をおこし始めました。

川崎市環境影響審議会はJR東海の「作った環境影響評価方法書」の審査結果をまとめ市長に提出し、それを神奈川県知事に渡すという「筋書き」だったのですが、リニアーカーがどこを通るのか、また空気孔として必要な「立坑」の位置等も示されていないため、市長に方法書の差し止めを求めたものです。そもそも具体的な事業案が明示されていないのにアセスにかけるということ自体が「川崎市環境影響評価に関する条例」に違反していると主張する猪俣市議の主張はもっともです。市側はそれを「見解の相違」と無視しようとしているようです。

リニアカーよる電磁波の影響はどのようなものか、地下深く掘られる軌道は活断層の傍を通りそれは地震の影響を受けないのか、さらにリニアカーの運営は原発の再稼働を前提にしているのではないのかなどの疑問が残ります。JR東海による地域での説明会もあったのですが、参加者によると通り一遍のもので、住民の疑問に真摯に応えるというものではなかったそうです。

国家戦略であっても川崎市は住民の疑問を取り上げ、住民と一緒になって国やJR東海に問題点を質していくのか注目されます。その意味で、1月28日に「脱原発かわさき市民」によって開催された「リニア中央新幹線は本当に必要なの?ー住民にとっての問題点を探るー」は大変興味深い、意義のある集会になりました。

リニア・市民ネットの懸樋徹夫さんのお話しと猪俣川崎市議のこの間の経過の説明で、リニア新幹線の問題と川崎がそれとどのように関係するのか、そして川崎市は環境影響の問題として取り上げず形式的に進めようとしている実態がわかるようになりました。

会場に参加していたJR東海労働組合関係者からは、JRの組合は四つに分かれその90%以上の大部分はJR本社と一体化したものであり、リニアに反対する組合員は圧倒的少数者であるという背景と共に、リニアカーそのものは、中央新幹線というプロジェクトと超電動リニア方式というJR独自の技術を合体させたものであるということ、そしてこのプロジェクトは全国新幹線鉄道整備法によって国策になり関係する自治体は賛同しなければならず、決定されたことを覆すことは大変困難なことであることが説明されました。

講演された懸樋徹夫さんとIR東海労働組合の人は、1.リニアの電磁界は大丈夫か? 2.借金による経営破綻の心配は? 3.無人のリニアカーで事故が起こった場合? 4.輸送力増強は必要か? などということに強い疑問を呈されました。

私自身は、「原子力発電」は「核発電所」のことであり、「放射線」も「電磁波」も英語ではradiationであり違いは周波数であると知り(ガンマ線(γ線)は、放射線の一種。その実体は、波長がおおよそ10pmよりも短い電磁波のこと)、結局、電磁波の害というのは放射能と同じで、人間のDNAを破壊することで人体に影響を与えるものではないのかと思いました。そうだとすれば、電磁波の周波数が低いからといってリニアカーが人体に無害とは言えない、むしろリニアの問題はその強引なプロジェクトの進め方が単に原発問題と酷似しているということだけでなく、人体への影響という観点からも厳しく追及すべきではないのかという危機感を抱きました。この点はさらに徹底して追求すべきだと思います。

懸樋さん講演レジュメ
http://toyata.blog.ocn.ne.jp/blog/files/2012_0128.pdf

懸樋哲夫さん講演の録音をダウンロードできます。http://firestorage.jp/download/9d1e5a2d1b257cbba6eb7ee111e8f504debce4e6

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