2011年11月4日金曜日

モンゴルでの記者会見を終えて

午後1時からはじまった記者会見は一度に取材があるのではなく、7局のTVクルーが別々に取材するというやり方でした。今日の夜に放映されるとのことです。写真は今回の段取りをすべてやってくれたSさんと、FB愛好者の代表です。携帯で撮ってもらったものなので、しっかりと写ったものは今晩のTV場面の写真と共に送ってくれることになっているので、改めて報告します。

いずれにしてもほっとしました。ここまでこれたのは、私を支えてくださったCNFEメンバーと資金支援をしてくださったNCCの関係者のおかげだと心より感謝いたします。特にモンゴルではSさんと会うことしか段取りができなかったのですが、現地に行けば必要な人たちに会えるようになると思っていたものが、事実、その通りになりました。

緑の党の中心的な活動家、FB愛好者との話し合いの中で思いもしなかった成果が多く出てきました。彼らは国際連帯の動きを心から欲していると痛感しました。韓国や日本がモンゴルの地からどのように見えるのか、それはまさに資本主義列強の植民地主義支配の動きの中にあって自分の位置を獲得しようとする姿の何者でもありません。そのことがよくわかりました。

インタビューの質問は以下、記します。
1)モンゴル大統領の国連における見解、すなわち、海外からの使用済み核燃料はモンゴルにもちこませないということを外国人としてどのように思うのか。
2)韓国企業が今年度から原発建設地にふさわしい土地を調査し、2017年には建設に着手するというが、それはなんという企業か。
3)モンゴルで原発を建設して事故が起こった場合、どのようなことになると思うか。
4)11月11日11時から日韓蒙で同時記者会見をすることの意味はよくわかるが、それでも政府が市民の動きを無視したらどうするつもりか。
5)モンゴルの国民へのメッセージは何か。

通訳が入りあまり長い時間話せないので、簡単に以下のように応えました。
1)モンゴルは海外企業とタイアップして国内で原発を作ろうとしているが、そうなるとウランの発掘、加工が求められ、また原発運用から使用済み核燃料が出てくるので、それを国内で処理しなければならない。だから大統領の国連発言は原発廃止につながらない。
2)わからない。しかし探し出し、韓国の運動としてやめさせるようにしたい。
3)取り返しのつかない事態になる。自然破壊の影響は何万年も続く。
4)続けるしかない。そして運動を拡げていく。
5)モンゴルの人は自然を愛すると言っている。しかし原発推進を掲げる政治家を選んでいる。モンゴルの教育水準とか、政治家の質を問題にする人がいるが、本当に徹底して自然を愛し、原発はどういうものかを知り、どういうことがあっても許さないというようになってほしい。

ということを話しました。今晩のニュースでどのような位置づけで報道されるのかわかりませんが、外国人が日本から国際連帯を求めてやてきたということは、彼らにとっては新鮮であり、そのことを心から望んでいると感じました。


11月11日11時から日本・モンゴル・韓国で同時の記者会見を持ち、インターネットでそれぞれ見れるようにしようという意見になりました。日本が逆に一番遅れそうですが、ここは踏ん張ってアジアの反原発の連帯を高らかに謳いあげたいと願います。そして来年の1月14-15日の横浜における「反原発」国際会議にはモンゴル、韓国から出席を希望する声が多く聞かれました。是非、実現したいと思います。そのような交流の中から、今後の連帯の活動のあり方が具体化されていくでしょう。

モンゴルでは、韓国の「脱核エネルギー大学教授の集い」1000名の決起集会に関心が強かったようです。こちらでもモンゴルのインテリ層に訴えかけ、韓国の知識人のアピールに応えたいということでした。そうなると私は本気になって日本の知識人にも働きかけないといけなくなります。韓国での要望も強かったですが、なんとかなるでしょう!
そろそろニュースの時間です。

1 件のコメント:

  1. 核爆弾を持つ<核大国>とそこが認証した原発使用国の間には「原子力利用協定」があり、その中には秘密事項を漏らさない旨の<契約>、守秘義務が存在します。それに阻まれてどの国も詳細なデータを公表できないのです。当該資料がWikileaksから出ないか注目しています。

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