2009年12月11日金曜日

阿部川崎市長との面談内容

1.面談前の応接室で

今日、午前10時40-50分の間に市長室で面談しました。

面談に当たり、待合室で会ったのは、船橋兵悟、総務局理事

秘書部長でした。彼は私の顔を見るなり、お久しぶりですねと、

挨拶をしました。話を聞くと、元人事課の課長で、「連絡会議」

との交渉の席に出て、「運用規程」の見直し発言をし、民団新聞

に 大きく報道された人物でした。



なんだか、阿部市長との面談の実現といい、斎藤まちづくり局室長、

大澤課長、船橋秘書部長との出会いといい、全く予期せぬ出来事
でした。誰かが画策してもこんな風にはいかなかったでしょう。


2.面談のイントロダクション

阿部市長には、お招きにあずかりありがとうございますという挨拶

で握手をして、私たちの『日本における多文化共生とは何か』を

手渡しました。市長は短く礼をいい、「読んでみます」と答えました。



私は、自分の考えとして、外国籍市民の問題は行くつくところ、川崎

の住民自治、市民の政治参加がどのように内実化、実現されるの

かということに尽きると考えていますと、自説から話を始めました。



3.国籍条項について

阿部市長からは、国籍条項のことは、みなさんの期待されたよう

にはできず申し訳ないという発言がありました。私は、国民国家と

いう制度がある以上、(国籍条項撤廃の)むつかしいことはわかり

ます。しかし煙草の吸殻を捨てることを注意もできないという事態が

(外国籍職員に)起こっており、改めて(運用規程を)見直していた

だきたい、と話しました。市長は、具体的な提案があれば話して

くださいということだったので今後、窓口になった大澤課長と話し

合いを進めていくことができると思います。



「見直しが必要」と公言された元人事課の課長が秘書室のトップ

になったということからして、ここはどのような見直しが可能か、

どのような問題があるのか、こちらの要求だけでなく、人事課の

「苦しみ」にも耳を傾け、一緒に解決の方向を目指したいと思います。



国籍条項の話は最後にも触れ3度、短く出しました。その際、

民主党の仙石さんは、私たちの主張をよく理解されていますと話し、

政権政党は阿部市長が決断されても支持しますよと、暗に伝えた

のですが、「有名な方ですね」という対応しかありませんでした。



4.南高校の跡地の問題について

南高校の跡地に関しては、住民の要望を聞くということは既に

言及していると市長は何度か強調しました。私は、それはわか

っていますが、住民も行政と一緒になって問題の内容を理解し、

解決に向けて努力する必要があり、そのためには行政と話し

合う場がなければならず、どのような形が相応しいのかは、

斎藤室長とよく話し合っていくことを認めていただきたいと

単刀直入に切りこみました。市長はうなずき、斎藤さんに話し

合った内容は自分に報告するようにと指示されました。



飯塚議員をはじめとした16日の市議との懇談会の話しにも

私が触れると、既に阿部市長はわかっているという表情でした。

裁判の取り下げに見られるように、住民は対話路線に向かう

のは間違いないと思われますという説明にも黙って聞いて

いました。様子を見ようということでしょうか。



(斎藤室長は面談後の私との話で、その懇談会は重要だと

いう認識をもっているようでしたので、この点はしっかりと準備

する必要があるように思えます。)



市長は、南高校の跡地の問題は川崎駅周辺地区という都市

計画の問題の一部であり、JRの駅建設を計画しており、土地

の確保もできている、また福祉施設の要望が住民の間で強い

ことも聞いているが、あの地域の周辺には福祉施設がかなり

できてきている、という2点を市長は強調していました。



今後行政との話し合いを進めるなかで、市長の発言を踏まえ、

その実現性、問題点、対案などをしっかり協議するべきだと

思いました。



いすれにしてもJR駅の建設、全体の都市計画のなかでその

面積の5割以上を占めるJFEの計画は5年前のものであり、

大きく社会情勢が変わってきた今、改めて南高校の跡地の

活用を含め、都市計画全体を見直すという作業が不可避に

なるでしょう。



5.臨海部の開発に市民の声を

最後に、臨海部の問題に関しては、学識者と行政による案

しか提示されてないが、もっと市民の意見を取入れてはどうか

と話しました。市長は具体的な提案があればいつでも受け入れ

検討するという対応でした。川崎区の今後の産業政策とも

からむ話なので、この点も市民として積極的に取り組む

必要を感じました。



6.最後に

阿部市長との今日の面談の内容は、いずれも簡単に結論が

でない問題で、その中で関係部局との話し合いを進め具体的

な提案を望むと市長が明言された以上、関係部局との真摯な

対話を市長が承認したことになり、市民側の責任は重大という
強い印象をもちました。


阿部市長が市長選の最終日、私との対話をするという約束を
実行されたことに敬意を表します。

崔 勝久
SK Choi

skchoi777@gmail.com
携帯:090-4067-9352

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