2020年11月1日日曜日

一橋大学名誉教授、田中宏さんの拙著へのご指摘の内容の公開

一橋大学の名誉教授の田中宏さんからのお手紙がありました。そのお手紙にはいくつかの資料も添付されていました。 HOWS(本郷文化フォーラムワーカーズスクールの略称)の講座報告(「日本国憲法と在日朝鮮人ー戦前戦後を通じた、 その歴史を検証する」)と共に、田中さんが関わっていらっしゃる外国人差別を批判する運動の新聞記事が入っていました。 「排外主義を育てた政権」(神奈川新聞2020/9/11)、上記講座報告、「朝鮮学校保護者へ補助金 区の支出「合理化」 東京地裁」(北海道新聞 2020/10/15)、「外国籍市民置き去りー都構想投票権なし「差別」」(毎日新聞大阪版、2020/10/18)、 「文部省による朝鮮学校差別を検証する」(IMADR通信 No.203)、「共生の街 不安と憤り 卑劣「ヘイト年賀状」で川崎緊迫」 (東京新聞 2010/1/24)。 これらは田中さんが研究室で閉じこもる研究者でなく、広く、そして深く現実の問題に関与されていることを示すものだと思います。

私は拙著に対する田中さんの厳しいご指摘は拙著の内容を深め、その発行の意義を高めてくださるものと理解し、ブログで全面公開 いたします。そのことは出版社の名誉を傷つけるものではなく、さらに拙著発行にとって有意義なことだと判断したからです。

なお、田中さんが危惧されていた件ですが、残念ながらサンフランシスコの「慰安婦像」を批判した大阪市長を擁する大阪市は私の 生まれ育ったところですが、都構想の住民選挙は外国人住民を排除し実行されました。そのことを批判するマスコミ報道(私の 知る限り)がなかったことは残念です。

崔勝久『個からの出発 ある在日の歩み』(風媒社、2020)正誤表(案)

1.50頁後から6行目、地裁の検事を辞めて→高裁の判事を辞めて

2.58頁後から4行目、(1):該当する注はどこ?

3.68頁後から5行目、良識を覇気と→良識と覇気

4.73頁後から5行目、適応外→適用外

5.87頁後から6行目、桜元保育園→桜本保育園

6.175頁7行目、-あるいは<国民>という→ー『国民国家論の射程』ーあるいは

7.178頁4行目、地方国家公務員法には→地方公務員法、国家公務員法には

8.198頁2行目、1944年→1994年

9.210頁8行目、大日本憲法→大日本帝国憲法

10. 214頁8行目、告訴→控訴

11. 222頁後から7行目、都庁任用差別訴訟→地方参政権訴訟(正しくは、選挙権名簿不当処分取り消し等請求訴訟)

12. 232頁4行目、政府からは→提案者からは(政府提出ではなく、議員立法なので)

13. 277頁10行目、各章の初出は→第3部各章及びコラムの初出は

14. 296頁5行目、53年のサンフランシスコ条約→52年発行のサンフランシスコ条約

15. 299頁行目、成立する→成立させる

以上

追伸;後できづいたのですが、目次にはないのに、本体にだけ「解説」とあるのは、おかしいです。

一橋大学名誉教授、田中宏さんの拙著へのご指摘の内容の公開-その2

http://oklos-che.blogspot.com/2020/11/hows20209112020101520201018imadrno.html

出版社である風媒社の編集者からはできるだけ早く、この一両日に正誤表を出すとの連絡が来ました。それは田中さんの批判を逸らすためではなく、ご指摘を真摯に受け止めひろく読者にご理解いただくためです。 またもう一点、友人からの指摘があり、1974年に逮捕された180名の民青学連事件で逮捕された青年たちは翌年釈放されたのですが、最終的に無罪になったのは2009年になってからでした。訂正いたしました。  

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