~ウイルスとは何か? 遺伝子とは何か? 生命とは何か? 人類に未来はあるか?
ウイルスは、生物ではないという説明がまかり通っている。どう考えてもおかしい。ウイルスが生物でないという説明は、生物の定義がおかしいから、そういうことになる。ウイルスは自分自身では増殖できず、他の生物の細胞に寄生して増殖することしかできないが、ちゃんと独自の遺伝子を持っている。生物とは、遺伝子により自分のコピーを作るものと定義するべきである。そう定義すれば、ウイルスも立派な生物(生命体)である。
遺伝子には、意志がある。生き残ろうという意志である。しかし、決して利己的な意志ではない。寄生した生物が死ねばウイルスも死ぬしかない。だから、ウイルスは寄生した生物を亡ぼしてしまうようなことは絶対にしない。それは自滅を意味するからだ。ウイルスは寄生した生物(宿主)と共存しようとする。すべての生物がそうやって持ちつ持たれつの関係にあるのであって、肉食動物が草食動物を食べ尽くせば滅んでしまうし、肉食動物は草食動物が増えすぎることをコントロールして生態系を維持することに役立っているわけで、いかなる生命体も自己の種だけを繁栄させて生きることはできない。
遺伝子を作ったのは誰か。人類でないのは、もちろんである。遺伝子が進化して、最後にできた生物が人類である。では、ウイルスとは何であるか? これは特定の生物の異常増殖を防止して生態系を維持するために非常に重要な役割を担っている特殊な生命体であると言える。そして、人類は異常に増えすぎた。そこに、この新型コロナウイルスが突如現れた。なぜ、遺伝子が変化して生物が進化するのか。何のために進化するかといえば、それは進化する必要があるからとしか言えない。まさに、新型コロナウイルスは、人類にとって必要なウイルスであり、それは遺伝子が支配するところの地球生命体=ガイアの意志であるとしか、言いようがない。
地球が誕生して約45億年。地球誕生を1月1日とすれば、2月上旬(40億年前)に海と陸に分かれる。2月末(38億年前)には、生命が誕生する。遺伝子をもったバクテリア(細菌)である。この時代が長く続く。6月下旬(20億年前)にようやく遺伝子の入った核を持つ真核生物というものが単細胞ではあるが出現する。そして9月中旬(10億年前)にようやく多細胞生物が出現して、目に見えた生き物らしきものの進化が始まる。11月中旬(5億年前)に魚類、11月下旬(4億年前)に両生類が誕生し、植物もようやく海から陸に上がる。12月上旬(3億年前)に爬虫類、12月下旬(2億年前)にようやく哺乳類が誕生して、12月26日(6500万年前)に環境の激変で生物界に危機が訪れ恐竜が絶滅するが、哺乳類の中から知能が優れ手先の器用なサルが出現。12月30日(2500年前)にチンパンジーのような類人猿が生まれ、大晦日の昼頃(600万年前)にやっとヒト(猿人)誕生、午後11時(50万年前)に原人出現、11時40分頃(20万年前)に現代と同じホモ・サピエンスが登場、11時57分頃(3万年前)にクロマニヨン人がネアンタルダール人を亡ぼし(何でも日本人の遺伝子の中にはネアンダルタール人のDNAが残っているらしい)、クロマニヨン人の子孫である現代人は、除夜の鐘を聞こうという11時59分(9000年前)に突如、農業革命を起こして、都市文明を築く。そして、年越しカウントダウンの2秒前11時59分58秒(250年前)に石炭エネルギーによる産業革命、そして石炭から石油へとエネルギーがシフトして人類の人口爆発が地球の限界を超える一歩手前まで来ているのが現在11時59分59秒。そしてこのままの成長があと1秒たりとも続くことは、あり得ないのである。
終末思想や最後の審判などというと、非科学的な迷信と思われるかもしれないが、人類の生き残りをかけた最後の時が今であるということは、科学的な解析をすればするほど動かしがたい事実であることが分かる。人類に対して、この最後の審判を下しているのが、まさに新型コロナウイルスではないかというのが、私の目下の結論。持続可能なパラダイスを生み出すことができるか、暗黒の破滅を導くことになるのか、それはこの審判を正しく受け止めることができるかどうかにかかっている。
人類がこのウイルスと共存できる社会を生み出さない限りは、未来はない。
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