2019年3月23日土曜日

3・1運動100周年で出会った韓国の高校生から学ぼう!

今年は朝鮮の3・1運動100周年にあたる年で、私たちは日本から62名がソウルでの大集会に参加しました。

それは一つのセレモニーでしたが、私はそこに現在の南北朝鮮の分断と在日の一人ひとりの現状に至る歴史の流れを強く意識しました。

しかし今回のプロジェクトはソウルでの大きな行事の参加にとどまらず、私たちは3月2-4日、
韓国第3の都市で最も保守的な地方で生起している、最も革新的な出来事を目にしました。 それはひとつは、植民地支配の清算ができていないことを日本政府や企業に求めるだけでなく、韓国政府の不作為を提訴し勝利してきた崔鳳泰(チェ・ボンテ)弁護士のお話を伺ったことです。そしてもう一つは、崔弁護士が支援している大邸の高校生の生の声を聞けたことでした。 

崔弁護士は、慰安婦問題や徴用工訴訟にも関わり、植民地時代に抑圧、差別を受け人権を蹂躙されたまま放置され続けてきた韓国人被害者の立場から20年にわたる活動の末、韓国の最高裁(大法院)で勝利を勝ち取った人物です。

崔弁護士は交流会の席では、自分の業績を誇らず、そのような裁判闘争における勝利は、これまで地道に日本において闘っきた日本の市民から学んだからできたことだと感謝の気持ちを率直に述べられました。韓国の最高裁で勝利したといっても、日本政府は徴用工問題一つとっても韓国政府の対応を公的に批判する始末です。慰安婦問題、徴用工問題、韓国人被爆者問題など、当事者が納得できる状況にするためにはこれから多くのことをしていかなければならないと思います。


左の写真は大邸で立ち上がり「国債報酬運動の精神を引き継ぎ、第2回目平和連帯、歩く大会ーひとつになった南北のために」を進めている高校生の写真です。しかしその隣に写っている女性に注目ください。彼女こそ、大邸では、いや、韓国全土でハルモニ(おばあさん)と愛されている元従軍慰安婦のイ・ヨンス ハルモニです。
安重根の精神から学ぼうとする韓国の高校生はしっかりと革命の伝統を引き継いでおり、その闘いは同じ大邸住民のイ・ヨンス ハルモニともしっかりとつながっているのです。

「国債報償運動」とは、日清戦争以降、大韓帝国政府が荷品から巨額の借款を受け入れて近代化を進めようとしたので、国民の自主的な募金活動によって、日本からの借金を返済し、ひいては経済的独立を守ろうとした運動です。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%82%B5%E5%A0%B1%E5%84%9F%E9%81%8B%E5%8B%95

大邱の高校生は、李承晩大統領を倒すべく最初に立ち上がった伝統を持ちます。彼らはマンハッタンで大集会を成功させたアメリカの高校生とも連帯しようとしています。素晴らしい!私は彼らを支援するし、彼らから学びたいと強く願います。


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