2016年5月14日土曜日

韓国のアメリカ特派員がみる、オバマの広島訪問

韓国のアメリカ特派員がみる、オバマの広島訪問
ここには日本のマスコミで触れられない視点が書かれていますので、ご紹介します。 崔 勝久

「すべての犠牲者追悼「あいまい」リップサービス」
オバマ広島訪問2週間前
朝鮮人慰霊碑献花可能性不透明
外交部積極的に推進するかは疑問
バラク・オバマ米大統領の広島平和公園訪問(27日)を契機に、彼が間近にある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」にも献花するか関心が集められているが、ホワイトハウスはまだ明確な立場を出していない。
スーザン・ライス米ホワイトハウス国家安保補佐官は12日(現地時間)に参戦軍人組織の指導者と会って、オバマ大統領のアジア歴訪趣旨を説明する席で、広島訪問は「第二次世界大戦中に命を失ったすべての人々を追悼するのためのもの」と明らかにしたネッド・プライス国家安全保障会議(NSC)のスポークスマンが伝えた。マイルスキャッシュレギンスホワイトハウス国家安全保障会議アジア担当スポークスマンも「広島訪問の際韓国人原爆被害者2万人にも追慕するか」は、韓国のマスコミの論評要求に「犠牲になったすべての罪のない人々を称えるためのもの」と似たような答えを出した。
これに関連し、韓国外交部当局者は11日、「米国側は、今回の訪問がすべての罪のない犠牲者を追悼する契機になるだろうと言ってるが、これには韓国人原爆被害者を含む犠牲者を哀悼する意味があると説明している」と明らかにした。この当局者は、「この問題と関連して韓米両国がこれまで緊密なコミュニケーションを維持してきた」と付け加えた。
しかし、米政府が「韓国人原爆被害者」と具体的に指すものと「犠牲になったすべての罪のない人」と広くあいまいな話をするのは、外交的重量が厳然違う。韓国外交部の説明が苦しいに映し出されるわけである。
さらに、外交部が広島平和公園からわずか200m離れた「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」のオバマ大統領の訪問を積極的に推進しているのかも疑問である。これまで外交部はこの間までは、オバマ大統領の広島訪問の問題について公式的には「第3者の問題」という態度を示していたからである。
ホワイトハウスが韓国内の反発を意識して「リップサービス」をしているが、オバマ大統領の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」訪問の可能性は、時間が経つにつれ減少するしかない。米政府が自国内参戦軍人らの反発により気を使うしかなく、オバマ大統領の広島訪問が十日余りしか残っていない状況で、銅線の変更に伴う警護問題の準備も大変になるからである。
一方、ジョシュアーネスト米ホワイトハウスのスポークスマンは12日の定例ブリーフィングで、「オバマ大統領は、広島で大きいスピーチをするつもりはない」と明らかにした。それと共に彼は「オバマ大統領が自分の考えを共有する厳粛な場所にしよだろう」とし「米 - 日関係の重要性と、過去70年の間に、米 - 日関係の大きな変化にも話をするだろう」と付け加えた。
ワシントン東京/Lee Yongin, Gil Yoonhyon特派員
Kim Jinchol記者 yyi@hani.co.kr

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