2015年11月6日金曜日

訴訟の会の分断工作が巧妙に広げられています

1.差別発言・暴力は排外主義に起因します
私はメーカー訴訟を在日の運動と経験から提起できたということを常常、表明してきました。
島さんたちは、そのことを民族運動のためにメーカー訴訟を利用していると公言し、それ以来、訴訟の会内部の差別発言、暴力事件が発生しました。私は、それらの事件はすべて排外主義に起因するものと理解しています。そしてその閉鎖的で排外主義的な意識は、日本人には意識化させ、相対化させることが簡単ではないのです。

「オサトガシレル」という差別発言をしたXXさんがなんの自己批判もなく、島弁護団の応援にいるということそのものが、戦後の差別に基づく原発体制を作ってきたことを衝く、本質的な思想を持てずにいることの象徴です。

NPT体制とか、植民地主義などという言葉は控えるべきだという島弁護士の発言そのものが全てを語っています。そのような考え方で、どうして国際連帯運動ができるのでしょうか。

原発体制は差別の上で成り立つという主張を、小出裕章さんと白井聡さんをお呼びしての学習会をもち、明らかにしてきました。それまでの反原発運動の中では、ロゴス化されてこなかった、新たな概念だと思います。
「小出裕章氏と白井聡氏を迎えてのシンポジウムを持つにあたって」
http://oklos-che.blogspot.jp/2013/08/blog-post_6.html

2.私たちは国際連帯運動の基盤を作ってきました
しかしながら日本の反原発運動が一国平和主義の枠を乗り越えることは簡単ではありません。再稼働反対のワン・イッシュの運動は、具体的には日本が原発を輸出している国々での市民・民衆の戦いと連帯行動を起こすという動き、原発輸出反対を掲げる運動にはなりませんでした。そういう意味で、絶えず国際連帯を掲げ、モンゴル・韓国・台湾・フィリピン・インドネシアを訪れ、メーカー訴訟を軸にして彼らとのつながりができてきたことは私たちの運動の大きな柱であり、成果です。訴訟の会のメンバーからの支援があって可能でした。

韓国のイ・ジンソプさん親子との訪米、九州での講演旅行も今後の運動につながる基盤作りに役立ったと思います。特に、イさんは原発の通常運転の中で自然、地域住民、作業者に大きな害を与えていることを明らかにしてきました。彼の戦いと、私たちのメーカー訴訟とは大きな関わりがあることが多くの人に認識されてきたと思います。
3週間のアメリカ訪問を終えてー2015 Pilgrim to North America for Nuclear Free World
http://oklos-che.blogspot.jp/2015/08/2015-pilgrim-to-north-america-for.html

3.在日であることの宣言、その思想性
そこでの私の講演において、私は必ず、自分が在日であることを明らかにし(顕在化させ)、日立闘争の経験を話し、日立闘争当該であった朴鐘碩氏が現在、日立社員のまま、訴訟の会の事務局長であることの意味を伝えてきました。そして在日の立場から見える視点、地平からの運動提起をしてきました。アメリカにおいても、世界のどこの国においても私が訪れた国々においては、私は現地の人に大きなインパクトを与え、お互いの共鳴する基盤づくりに寄与してきたと自負します。
参考資料:http://nonukes.eyedia.com/jp/home_jp.html

私たちは在日であることを顕在化させ、原発運動を広げようとするのですが、それは敗戦後の日本とはどういう社会であったのか、日本の経済復興から疎外されてきた在日(その象徴が日立闘争でした)の目から、この日本がどのように見えるのか私はいつも語りかけてきました。それは知識ではなく、私の実存そのものです。

4.国籍・民族を超えて協働して日本社会を変えていこうというメッセージとそれへの反発
ですから、3・11で日本に住む人は国籍や民族にかかわらず、同じように災害をうけることを目のあたりにして、私は「国籍や民族の違いを超え、協働して日本社会を変えていくこと」をネットで積極的に訴えかけてきました。その反応は、「クソ朝鮮人!日本から出て行け!!」という圧倒的な声だったのです。そのことを経験してから、私は反原発の組織をつくることを決め、今の訴訟の会に至ります。この日本社会の排外主義的な反発は、ヘイトスピーチにつながります。そして私はその閉鎖的なナショナリズムが一国平和主義を固定化させ、原発輸出反対運動につながらない、国際連帯運動につながらない根になっていると考えてきました。だからこそ、一緒に、社会を変えていこうと呼びかけたのです。

5.「隠れ在日」とは何か
一方、その反対の局にSさんはいました。Sさんは自分の在日であることを顕在化させることなく、また自分が在日当事者であることを意識的に、主体的に語ることをしませんでした。彼は世界情勢や、過去の歴史の情報(知識)を好んで語ります。階級史観によって世界の変革を語り、在日であることを積極に語ることにはむしろ批判的でした。その在日としてあり方を私は「隠れ在日」と定義付けました。それはもちろん、「隠れキリシタン」という単語を念頭においたものです。

私は、そのことを差別だなんだと取り上げようとする日本人活動家の意図が全くわかりません。私たちの在日を強調する立場の対比として「隠れ在日」という単語を使い、私は、私たちのように在日を顕在化させる運動論・思想の意味や歴史的なレーゾン・デートル(存在意義)を語っているのであり、それをどうして差別だというのでしょうか。その動きは、在日の主体性を矮小化し、そのことによって今の、訴訟の会の分断と朴事務局長の辞任を迫る運動の中で出てきた動きであり、野合であると断定します。

5、6名の私への批判者がいるからといって、私の声を抹殺しようなどとは、とんでもない話であり、陰謀です。訴訟の会の分断工作の一環として私への批判が利用され、朝鮮人はうるさい、怖いという既成概念(それが差別です)を利用しながら、その陰謀が仕組まれているのです。訴訟の会のメンバーの中では、私の思想・活動を支持する人は、その何十倍、何百倍といます。私を黙らせようなどという姑息なことを考えないことです。

6.組織の分断工作は許されない、公正な総会選挙で決めよう
それより、次回の訴訟の会の総会において、訴訟の会の分裂・朴事務局長の失脚を求める公約を掲げる人達と、朴事務局長の方針(弁護団との協議・連帯を通してメーカーの責任を法廷で問う、弁護団と本人訴訟団の二つの主張を支持する、イ・ジンソプさんとの連帯をはじめ訴訟を通した国際連帯運動を進める)との二つのうち、訴訟の会はどちらを選ぶのか、選挙で決めましょう。

朴事務局長が負ければ、FBは廃止され、国際連帯運動は急速にしぼむでしょう。本人訴訟団が掲げる、弁護団との「相補う」主張によって、裁判勝利を目指す運動も気勢をそがれる雰囲気になるでしょう。しかしどちらかを選ぶのかは、世界の訴訟の会のメンバーが自分で選ぶのです。

そのようにして決着を付けようではありませんか。いつまでも反対のための反対の声をあげ、野合して、差別発言や暴力行為まで誘発させたやり方を私たちは断じて許しません。日立の社員として、日立を告発する朴事務局長を失脚させようなんて、なんてことを考えるのでしょう。彼の血の滲んだ心の底から原発体制と戦おうとする陳述書を彼らは読んだのでしょうか。http://nonukes.eyedia.com/jp/home_jp.html

7.来年の1月27日は、朴事務局長の陳述です
来年の1月27日の第三回目の口頭弁論で彼は世界的に注目される陳述をするでしょう。私は、本人訴訟団が目指す裁判はどのようなものか、準備書面の内容を説明します。

1 件のコメント:

  1. トルコから久美子の手紙2015年11月7日 18:51

    誰が何と言おうと、特に、崔さん、朴さんの発言行動によって、原発訴訟裁判までこぎつけたのではないでしょうか?更に、逆に、韓国人の中にある魂・・・何度踏まれようとも、再び起き上り進むエネルギーがあるからこそ、原発訴訟が日本で盛り上がってきたのではないでしょうか?私は、崔さん、朴さんの過去の日立闘争、更に韓国人であることを、しっかり踏まえて更なる世界連帯運動に向かって舵を取っておられることに敬服いたします。感謝をしなければならないと思うのは、わたくし一人ではないと思います。そして、日立闘争の礎のもとに、朴さんが日立に勤務されていることに敬服いたします。まさしく朴さんが原発裁判訴訟のリーダーシップを取ることにより、日立の社員、原発メーカー内部社員の心を揺さぶると私は確信しています。弁護士は代理人の仕事をしなければなりません。しかし、原発メーカー訴訟裁判弁護団、並びに、一部の者は、原発メーカー裁判訴訟を混乱させる行動をしています。これはまさしく、内部だけの問題ではなく、それを喜ぶ内外の輩がいると感じた方がいいです。それをしっかり私あt地は見抜き、その為に、はっきり、崔さん、朴さんを、私たち、一人一人がしっかり、はっきり、支持することを強く、表明することが大切と思います。元朝日新聞の伊藤千尋氏は70数か国をルポルタージュされ、Facebookには、『一人から世界が変わる』と・・・。そして、『15%の法則・』・・100%ではなく、50%でもなく、15%の人で変えるることができると断言されています。原発メーカー裁判訴訟の原告団の15%で、更なる、原発メーカー訴訟裁判・・・弁護団なしの、本人訴訟裁判で、勝利に導いくと私は確信いたします。

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