みなさんへ
台湾の若者の国会占拠が続いています。
その数日前、昨年台湾で日本の日立、東芝、 三菱それにGEが輸出した第四原発廃炉のデモで25万人を集めた若者集団GCAAのメンバーを日本に招聘 し講演をしてもらったばかりでした。私は国会占拠を訴えるメッセージを受け取り、 彼らの全面支持、連帯を打ち出しました。それはまさに60年代に起こったフランスの「パリ5月 革命」に匹敵すると直感しました。
韓国の教会指導者からのその意義がわからないとのメールで逆に私はシ ョックを受けました。これは近代化そのものに対するアンチ・テーゼであり、 単なる台湾の民族主義の発露ではないと私は確信しています。
たまたまいただいた方のメールが台湾の「革命」と日本の状況( これは韓国も同じ)の違いを正確に説明されているのでご紹介します。 日本の反原発運動の足りない点をこの際、徹底的に見直すべきだと私は思います。 もっと自由に話し合おうではありませんか。
台湾のこの運動の背景には少数民族の問題を真剣に受けとめようと したこれまでの蓄積を反映していると私は捉えています。 しかし日本の反原発運動はどうでしょうか。活動する人たちは一国平和主義に陥ってはいないでしょうか。 自分たちのやり方、自分たちの感性に合わない者を排除するという党派的な狭さに気づいて いるでしょうか。
40年前の全共闘運動を思い出します。既成の左翼運動を批判し新鮮であった全共闘運動もその後の新左翼運動の分裂、殺戮でその後の総括がどのようになされたのか私にはよくわかりません。あの時には、日本の加害者性というものが正面から論じられました。在日中国人の組織であった華青闘の告発に耳を傾ける土壌があったのです。日立闘争もそのような流れの中で大きな運動になりました。先日もある集会で日立闘争のことに触れると元教師であったという初老の方から自分もその運動に参加したとなつがし気に話をかけてこられました。
しかし今は「朝鮮人を殺せ」と叫ぶデモが都心で行われ、朝鮮学校への差別が公然と行われるようになっています。従軍慰安婦への強制はなかったとあたかも軍が決定した慰安婦制度そのものがなかった、また世界どこでもやっていたと言い出す公人がおり、南京事件もなかったとうそぶく首長(前東京都知事ー石原は数日前の記者会見では朝鮮侵略は当時の状況から仕方がなかったと発言しましたが、マスコミは批判しません)、このような状況に日本はなってきています。
それはあるときから変わってきたというより、敗戦後の日本の平和と民主主義の内実・実態がここにきて明らかにされてきたのだと私は思います。改めて日本の戦後とは何であったのか、どうして「朝鮮人を殺せ」と叫ぶ中学生が出て来たのか、このようなことを真剣に論議することさえ、運動圏のなかでもむつかしくなっています。日の丸はいいが、組合旗はだめだとか、再稼働一本にスローガンを限定するとか、自主規制のデモが続きます。
戦前の植民地支配が清算されていないと運動をする人、朝鮮人学校への差別を糾弾する運動もあります。再稼働反対運動も一時期大いに盛り上がりました。しかし問題は、それらがすべて個別問題として取り扱われ、現在の問題を統一的にとらえて一緒になって社会を変えようという動きにならない点だと思われます。
台湾では民衆の立場に立つということを正面から主張する青年たちへの賛同する声は日本では伝えられていませんが、想像以上に大きいようです。台湾にも組織間の軋轢がないはずがありません。しかしどうして
青年たちの運動を批判する声はないわけではないでしょうが、それでも彼らに対する支持は想像以上に大きなものです。もはや全土的な運動になているようです。
青年たちの運動を批判する声はないわけではないでしょうが、それでも彼らに対する支持は想像以上に大きなものです。もはや全土的な運動になているようです。
原発事故の当事者国である日本で、それも6割もの人が反対だと表明しているのに、再稼働を画策する首相が選ばれます。これまで原発立地地域で原発に反対する人が選挙で勝ったことはありません。原発立地地域で反対の声をあげた普通の主婦が「村八分」にあい、親せきからも一切声がかからなくなったという声を聞きました。大間の「あさこはうす」も同じです。原発再稼働を現地で反対する人は孤立を余儀なくされています。
台湾の支持・ 連帯の表明は自分たちの運動をもう一度足元から洗い直すことなくしてはできない、 と私は思います。まず自由な議論です。そこから党派を超え、意見の違いを超え、民衆の支持を受ける運動をここでも作っていきたいですね。それは小手先の技ではなく、現実の問題を直視することから始まるのではないでしょうか。
崔 勝久
from 藤原節男( #脱原発 原子力公益通報者、原子力ドンキホーテ)
件名:台湾の国会占拠を見て、改めて合点がいったこと
頭書の件、私がシェアしたグローマン ヘンリさんのフェイスブック投稿が大層な人気です。
【台湾の国会占拠を見て、改めて合点がいったこと】http:/
グローマン ヘンリさん:http://goo.gl/cx5BX7
日本の反原発運動が毎週国会でのデモを繰り返しながら、
そう、誤解を恐れずに言ってしまえば、日本の場合、この投稿(
(注)台湾台中市在住のAwil Achuanさん、古川さんの投稿、https://www.
そう考えると、この先日本で「脱原発」
実は、原発もTPPも貧困問題も憲法問題も、
脱原発の運動を見ると、ある人は原発の放射能を直接問題にし、
それが福島と東京の温度差、リベラル文化人と左翼勢力の温度差、
それどころか、安倍政権は原発事故をショックドクトリンに、
市民の温度差を緩和し焦点を絞るために必要なのは「脱原発」
だから、
「民主的な政治プロセスこそワインイッシューであるべき」
台湾での運動はそのことを教えてくれる。
「
台湾の運動に勇気づけられる人もいるかもしれないがけれど、
日本の原発パニックによる「にわかな運動」と違って、
(本土の)日本人がそこに気がつかなければ、
以下、本文から一部引用:
敵は中国なのではありません。実際、
https://www.facebook.com/awil.
参考:
http://www.newsweekjapan.jp/
http://iwj.co.jp/wj/open/
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