OCHLOS(オクロス)は民衆を意味する古代ギリシャ語です。私は民衆の視点から地域社会のあり方を模索します。すべての住民が一緒になってよりよい地域社会を求めれば、平和で民衆が安心して生き延びていく環境になっていくのでしょうか。住民は国籍や民族、性の違い、障がいの有る無しが問われず、貧困と将来の社会生活に絶望しないで生きていけるでしょうか。形骸化した戦後の平和と民主主義、経済優先で壊された自然、差別・格差の拡大、原発体制はこれらの象徴に他なりません。私たちは住民が中心となって、それを憂いのない地域社会へと変革していきたいのです。そのことが各国の民衆の連帯と東アジアの平和に直結する道だと確信します。
2011年10月23日日曜日
川崎通過「リニア」の説明会に参加してー喜多村憲一
「脱原発かわさき市民」の仲間の喜多村さんから、「夢のリニアモーターカー」が川崎市を通るというのでJR東海の説明会があり、その報告がGoogle Groupにありました。原発事故を経験した私たちはこれまでの無尽蔵に電力を使うことをよしとし、それが技術革新・近代化のシンボルのような捉え方をしてきましたが、今やその考え方を根底から問い直す必要を感じ始めたのです。
<東京~大阪間を約1時間で結ぶ夢の乗り物リニアモーターカー。今それが現実になろうとしています。リニア中央新幹線は、東京都から大阪市までを時速500kmで走行する超電導磁気浮上式リニアモーターカーによって結ぼうとするものです。>このように謳われたリニアモーターカーが本当に必要なのか、改めて根本から問い直す必要を強く感じます。
崔 勝久
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川崎通過「リニア」の説明会に参加してー喜多村憲一
本日溝の口駅そばの「てくのかわさき」で開かれた、東海旅客鉄道会社(JR東海)主催の「中央新幹線環境影響評価方法書(神奈川県)・法対象条例環境影響評価方法書(川崎市)説明会」なるものに「脱原発かわさき市民」の多くのみなさんと一緒に参加させていただきました。
会場の「てくの」ホールはほぼいっぱいでした。先にYさんやKさんからもメールをいただいていたので、「脱原発」の運動にとってもものすごく重要なものであることがわかってきました。説明会とはいうものの、あの主催者の態度はなんでしょうか。最初に「説明会での注意事項」なる紙切れを配布しておいて、今日の「資料は」と聞いても「資料はあとで」と言って映像での説明を始めてしまうのです。
「それじゃ、わからないじゃないか」と会場の多くの参加者が叫んでから、やっと配布するという具合。何だか東電の態度に似ているような。「説明に来てやった、よく聞いておけ」と言う感じでしたし、専門的な言葉を使って煙に巻いて「説明終わり」みたいな感じもしました。
新リニアの建設は品川付近にターミナルをつくって、多摩川から、中原区・高津区・多摩区・麻生区を大深度で通過して相模原の新駅に至るというもの。電力については何も説明はありませんでした。質疑では「脱原発かわさき」から多くの方が手を上げましたが、「時間がない」という理由で私とKさんだけが「あたり」ました。
私は「現行の新幹線があり、また航空ルートがあるなかで、なぜ、あえてリニアをつくる必要性があるのか。リニアは今の新幹線の5倍から10倍もの電力が必要と聞いているが、福島原発事故の収拾もできないなかで原発を増設してやるのではないか。」と質問しました。
それに対し、「リニアをつくるのは時間が短縮できるためなど」と答えただけ、「電力については何を使うかを言える立場にはありません。」と応じたのみで、原発の使用は否定しませんでした。何人かが質問した
あと、決定的な質問が出されました。
「JR東海の葛西会長は、原発事故のあと、今後も日本経済の活路のためには原発継続が必要と発言している。そのことはどう考えるのか」というものでした。この質問にはさすがにまともには答えられませんでした。
実際、JR東海の葛西会長は、
①5月24日付の産経新聞「原発継続しか活路はない」というタイトルで、「原子力を利用する以上、リスクを承知の上で、それを克服・制御する国民的な覚悟が必要である。(中略)腹を据えてこれまで通り原子力を利用し続ける以外に日本の活路はない」と言っています。
②この葛西は、「東京電力に関する経営・財務調査委員会」(下河辺和彦委員長)のメンバー。
③この委員会は、10月3日に、東電の賠償と経営維持の方針に関する報告書を野田首相に提出。
④この報告書の結論では、「柏崎刈羽原発を稼働しなければ電気料金値上げが必要になる」とのべているとのこと。
「リニアのために原発が必要」というより、「原発再開・増設のためにリニアが必要」というものともいえるものです。また、リニアでは電磁波の問題も大きなものとしてあるでしょう。リニアの乗客がどれだけ電磁波で影響されるのかも大きな問題でしょう。何が環境にやさしいのでしょうか。
Yさんもおっしゃていたように、「脱原発」でがんばっている私たちにとって、こんなものの建設に賛成できるわけもありません。
私「ここでの次回はいつやるのか」と聞いたところ、「2年先で詳細が決まってから」と言っていましたが、それでは「決まった報告を聞く」だけではないですか。これから川崎の他の地区で同様の説明会をやるとのこと、みんなで参加して、JR東海のリニアに反対する声を大きくしていきましょう。
また川崎市の環境局環境評価室にも質問・意見を集中しよう。
JR東海のHPを参照してください。http://jr-central.co.jp/
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